第8話 [日常]
時は遡り、おいらがチョコレートの家で飼うことになった時のお話。
「ポン太ちゃんの歓迎会するわよ!」
マーニャさんが突如として言った。おいら達は歓迎会に向けて飾り付けを任される事になる。
「違う違う!」
おいらのこの小さな手では力になるどころか邪魔になっている様なので、家の中を探索する事にした。あれ?テーブルの上に見かけない飲み物が。
興味に負けておいらはペロッと舐めてしまった。こんな悲劇になるとは思いもしなかったんだ。頭がほあほあする。あれれ?体も少しフラフラし始めたぞ?
おいらは幸せな気分のまま、家の中の探索を始める。あっマーニャさんだ。マーニャさんはとても大人の魅力を感じる女性で、茶色のフアフアした長い髪の毛におっとりとした目。ぼんきゅんぼんの理想の体つき。いつ見ても綺麗だ。
おいらは欲望に釣られてマーニャさんの足元に忍び込んだ。黒っ。なんとハレンチな。おいらは足を伝って上に登る。
「こらっポン太ちゃん。料理の邪魔しちゃダメでしょ。」
そう言っておいらを服の中から追い出し、胸の谷間に乗せられた。むむむっ。これはこれは。幸せですなぁ。おいらはグリグリと体を押し付けて感触を楽しんでいる。プニプニしてて、なんていうかマショマロで包まれてるような。おいらが堪能しているとどこからか声が聞こえてきた。
「ママー!ポン太知らない?」
「ポン太ならこっちにいるわよ!」
ピンク色の髪の毛をした、おっとりお目目のチョコレート。髪型はショートボブだ。体の方は、うん。これからだろう。
「ポン太〜こんなところにいたぁ!」
「チュ!」
おいらは短く返事をして、幸せの谷間から抜け出しチョコレートの肩に乗った。
「チョコ。お風呂に入って来なさい」
マーニャは、チョコレートの事を短くチョコと呼んでいることが多い。おいらもこれからチョコと呼ぶ事にしよう。
おいらはチョコと一緒にお風呂へ向かう。チョコは、ワンピースを脱いで下着を外す。あれ。おかしいぞ大事なところに謎の光の線が。
おいらは必死に目を擦るが見えることはなかった。
「ポン太、体洗ってあげる。」
チョコがおいらの体を弄り回す。
あっ。そこ。だめ。おいらもうお嫁にいけない。大事な所もしっかりと洗われ綺麗さっぱりになったおいらは、桶にお湯が貯められており中に入る。
「ちゅぅぅ〜〜」
体の中に溜まった疲労が抜けるのを感じる。気持ちいぃ。チョコも体を洗い終え。髪の毛をまとめてお風呂に入る。うなじ、最高です。
「ねぇ〜ポン太。ポン太ってママのこと好きなの?」
「ブハッ!?」
「ママといる時の方が楽しそうだもん。」
そんな事ないよ!ただあの時は幸せを満喫していただけで……やましい気持ちなんかないんだからね。一体誰の徳があるツンデレなのだろうか。
おいらは湯船から出てチョコの頭に登る。するとチョコが嬉しそうに笑う。
「ポン太には、私がいないとね!」
そうだぞ!おいら一人で生きていく自信なんてないんだからね。
「いつまでも一緒にいてね……。」
……おいらは頷く事が出来なかった。この世界の事をもっと知りたいんだ。沢山旅をして色んなところを見たい。ずっとは無理なんだ。
何かを察したチョコは寂しそうに笑う。おいら達は、お風呂を出て食卓へ向かうのであった。
テーブルの上には、沢山の木の実があっておいらはムシャムシャと食べる。口の中に溜め込んだおいらの姿がおかしいのか食卓には、笑いが起きる。良かった。チョコ元気出たみたいだ。
ご飯を食べ終わりベッドに向かう。ぎゅっと抱きしめられながら寝る。とても暖かくてどこか切ない感じがした。
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第二章は、戦闘多めで行くか。物語多めで行くか悩み中。
コメント次第で反映させて行こうと思うので
こんな展開がいいなってあったら
レビューしてくれると嬉しいです。
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