第8話 赤穂浪士の刀
赤穂義士の主人公は、四十七士を率いた赤穂藩筆頭家老の大石内蔵助であるが、人気で断然トップなのは
安兵衛は越後
天性の剣才と、五尺七寸(約一七二センチ)の体躯に恵まれた安兵衛は、たちまち頭角を現し、免許皆伝の腕前となった。
この頃の安兵衛は、貧乏ゆえに、喧嘩の仲裁をして相手に飯や酒を
そんな安兵衛が、天下に名を轟かしたのは、高田馬場の決闘であることは言うまでもない。義理の叔父である
その後、安兵衛の武勇に惚れ込んだ赤穂浅野家の家臣堀部
このとき、安兵衛が吉良邸に携行したのは、特別使用の
高田馬場の決闘でも、二尺六寸(約七八センチ)を超える
義父の弥兵衛も齢七十七歳ながら
試刀術(試し斬り)の達人であった
大石内蔵助の大小は相州物といわれ、吉良にとどめをひと突きを浴びせたとき、余程心が震えたのであろう。刀の
なお、四十七士が吉良邸で使用した得物は、ほとんどが槍であり、吉良に最初の一撃を加えたのも、
しかし、それで吉良が死んだわけではない。十次郎に槍で刺されながらも、果敢に脇差を抜いて反撃しようとした吉良を
一番槍と一番太刀をつけた、この二人の刀槍の銘は不明である。
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