第3章 会社に行ってもヤバすぎる

翌日出社したのだが

おはようございます 出 社 


『おはよう日本ニッポン


 ––– 誰がN〇Kだ。俺の名前は日乃本ひのもとです。もう慣れたけど……


「部長、資料出来てますので確認お願いします」


『ゴーストバスターズに頼め!』


 –––死霊じゃねぇ! いくら商社でも霊は扱う訳ないでしょう?!


「部長、確か今日は昼から会議ですよね?」


『うむ、ゲッチュー月中会議だ!』


 ––– GETするのはポケモンか猿か…青い稲妻か……


『そこでだな… 〇〇ホールディングスの社長に、この資料を君が持ち込んで欲しいのだ…

adoは取ってある』


 ……『うっせえわ』ってツッコミ入れた方がいいですか? 下手すればサラリーマン人生終わるけど。…って!?


「いつもながらの無茶振りですね部長!」


『うむ、噛ませたぞ!! 〇〇ホールディングスは上得意先だ。粗相のない様にな』


 ……上得意先に噛みつけと?

   取引停止で間違いないですね。

   うん?〇〇ってどこかで見た様な……


『そう言えば、〇〇社長には退職辺鄙たいしょくへんぴなお嬢さんが居るらしい。気の利いた手土産を持っていくといいだろう』


 ……そのお嬢さんには失業保険が必要そうですね。才色兼備の言い間違いですね?


「承知しました。スイーツでも買っていきましょう」


『…確か、ストロングヘビーがお好きだった筈だ。イチゴのスイーツがいいだろう』


 …… 重すぎるイチゴとは?!

 ……ん?なんか前にも同じようなツッコミをしたような……


 こうして俺は、〇〇ホールディングスに向かう事となった。

 それが、まさかとの出会いになるとは…この時、予想すらしていなかったのである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る