エグイゲリを…… ※閲覧注意回

ピロピロンピロピロン♫〜


 ––– 今回の店員さんは…


「いらっしゃいませ」


 ––– 普通だ。よかった……

じゃあ早速、お弁当のコーナーに……

 ん? カルビ弁当が無い…だと?


 …残念だけど、もう、いいや。

おや?美味しそうな…「肉まん下さい」


 …うん? 店員さんがホットケースを開けて、あれ?トングは使わないの…って!?

 なんで素手で肉まん掴んでるのぉ?!


『アヤナミぃいいい!!!!』


 ––– いやいや、それは熱いでしょ!?

 うわぁ……握りしめてるよ。

 何故か俺をガン見してるよ。

 俺に何か言って欲しいって、目が懇願してるよ…… それにアヤナミってなんなの?


「スイマセン、こんな時…どんな顔をすればいいかわからなくって……」


『笑えばいいと思うよ!!』


 ––– 笑えねぇよ!!なんで嬉しそうなの? 手をヤケドしてるのに!?


 おっと? 店員さんの顔色が悪く…


『漏れちゃ駄目だ、漏れちゃ駄目だ…』


 ––– うわぁ…明らかにトイレ我慢してるよ。

 思いっきりお腹抱えてるし!


「店員さん、気にしないでトイレ行ってくださいね」


『動けッ、動けッ! ……動いてよぉ!!』


 ––– 動けない程、お腹痛いの?

 大丈夫なの? 脂汗スゴイよ?


『行きなさい、バイト君。誰かの為じゃない、あなた自身の願いの為に』


 ––– 奥から店員さんが、もう1人出てきたぁ?! ナニコレ無駄に胸熱展開っぽいんだけど?!


『ウォォオオオッッ!!』


 …店員さん? 走ったら危な………


『〇〇全開!!』


 …ナニを全開した? きっと我慢出来なかったんですね? 異臭も漂ってきてますし…


『パターン、ブラウン!! 間違いありません! お漏ら…シトです!』


 …もうひとりの店員さん、容赦ねぇ!

 

『バイト君、お風呂は命の洗濯よっ』


 …まずはパンツの洗濯が先かと。


 こうして俺は何も見なかったフリで店を出た。 いつになったら、空腹が満たされるのだろう……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る