ロードだローラー
ゴゴゴゴゴゴ……
『貴様!見ているなッ?!』
––– 早速嫌な予感。
『早く持って来いッ!!スチュワーデスがファースト・クラスの客に酒とキャビアをサービスするようになッ』
––– 督促半端ねぇ!
「このカルビ弁当、値札付いていませんが、売ってるんですか?」
『売りぃぃいいいいい!!』
––– こえぇええ!!
「じゃ、じゃあ、このカルビ弁当お願いします」
『気化して凍らせてやるぞッッ!!』
「いや!温めて下さい!!」
うん?レンジの操作に手こずっているぞ?
『過程や……!方法なぞ………!どうでもよいのだァ————ッ』
––– こいつもヤベェえええ!!
「店員さん? お弁当は
『……最高に「ハイ!」ってやつだアアアアアアハハハハハハハハハハ—ッ』
––– 聞いてねぇええ!! 更に
『時は動き出す(ピッ)』
「店員さん!! 駄目ですよぉお!!」
『フン!逃れることはできんッ!きさまはチェスや将棋でいう「詰み(チェック・メイト)」にはまったのだッ!』
ゴゴゴゴゴゴ……ボンっ!!
––– カルビ弁当に恨みでも?!
ああっ!!また、爆発音がぁ!
『貧弱!貧弱ゥ!』
––– アナタの思考が強靭すぎる。
「店員さん!もう、温め十分ですから!」
『無駄無駄無駄ぁ!!』
––– 無駄になるのは弁当だよ!
『完全なるとどめを…刺す!』
ゴゴゴゴゴゴ……ボコン、ボコン♪
…俺は、ヤバい店員さんに気づかれない様に、コンビニから逃げ出た。 ––– この世はどうなってしまったんだ!?
「俺にカルビ弁当を食べさせないつもりか?!」
そう言いつつ、俺は少し先にある別のコンビニに脚を向けていた。
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