第42話 意地悪なのか?もちろん筋肉だ♡



 ライオン(雌)獣人のサフィーネに案内されて、俺は今……風呂に入っていた。


 サフィーネは、俺が風呂に入るって言っているのに、何故か自分も裸になり一緒に風呂に入って来たのだ。


「うちが洗ってやるぞ?」


「いや、自分で洗えるから大丈夫なんだけど……」


「遠慮はいらないぞ?うちに任せろ!」


 任せろって言っても?サフィーネに任せると怖いんだけど?


 サフィーネは、そう言って石鹸を自分の手に付けると、素手で俺を洗い出した。


「むほぉ!胸筋♡石鹸でぬるぬるして……いい!なかなか……はぁ♡……はぁ♡……」

 

「サフィーネ!?乳首は止めて?んあ♡……ん♡……そこ……筋肉じゃないから!」


 乳首は反則じゃないか?変な所が反応してしまいそうだ。


 サフィーネは、筋肉を触りたいだけなのだろうけど……敏感な所は触れないで欲しい。


「腹筋も洗うぞ?むほぅ!割れていて、この肌触りがなんとも♡……はぁ♡……んはぁ♡」


 普通に洗えないのか?サフィーネは?


 とういうか……サフィーネは、俺と同じく、全て脱いでいるので全裸だ。おっぱいやら、恥ずかしい場所が全部見えているので、俺が興奮するのも仕方が無い。


 せめてタオルで隠してくれれば良かったのかもしれない。


「真ん中の太もも!」


 すでに、俺の真ん中の太ももは進化している……。


「次は下半身の筋肉を洗うぞ!」


 ちょ、えええ!?サフィーネの猫目は血走っていて怖いんだけど?本当に大丈夫なのか?


 あと、筋肉しか洗わないとかないよな?まさかな?


「いい筋肉だ!むふふ……」


「なぁ……俺の筋肉、そんなにいいのか?」


 俺に筋肉の良さは分からない。鍛えたのは確かだけど。


「そうだ!筋肉は美しいからな?」


「俺はサフィーネの方が、美しいと思うけどな?」


「んな?……うちが?美しいのか?」


「ああ……美しい。綺麗だぞ?」

 

 サフィーネの裸体はとても美しい。もちろん顔も美形でとても綺麗な顔をしていた。獣人とは思えない美しさだ。


「うちは獣人族では醜いと言われ続けて来たんだぞ?こんな体毛の生えていないうちなんて……」


「いいや、サフィーネはとても美しくて、素敵なレディだ。俺はそんなサフィーネは好きだよ?」


 俺がサフィーネを褒め称えると、サフィーネの表情が段々と赤面してきた。


「え?ええ?うちが?好き?」

 

「まぁ……大好きだな」


「にゃ……にゃにゃにゃにゃにゃにを!?」


「何をって?サフィーネを?」


 サフィーネは、ライオンというよりも、猫になってしまっていた。


 猫みたいなサフィーネも良いかもしれない。


「うち?うちなのか?大好きなのか?ふひぃ……うち……裸だそ?」


 サフィーネは、今更ながら裸でいる事を恥ずかしく感じてしまったのか?

 みるみるうちに、耳まで真っ赤に染まってしまった。


「ぷしゅぅ…………」


 え?マジか?


「サフィーネ?」


 サフィーネは、そのまま失神してしまったので、俺が抱えて風呂場から運び出す羽目になってしまった。


 体を綺麗に拭いてから、お姫様抱っこのままサフィーネのベッドに寝かせると……。寝言で「筋肉ぅ!」とか言っていたので……その眠った可愛い顔にキスしてやったら、目を覚ましたみたいで、びっくりした顔をしていた。


「な、なななななな何を?今、何をしたんだ?」


 サフィーネは、俺がキスしてやった口を押えていた。


「すまん、寝顔が可愛かったんで……キスしてしまった」


「き……きききききき!キス!?したのか?うちに?」


「嫌だったか?」


「ええ?嫌ではないぞ?突然だったので、びっくりしただけだぞ?」


 その割には、サフィーネの目は泳いでいた。びっくりしただけ?……ってのは、嘘なのか?


 因みに、サフィーネに服は着せていないので、未だに全裸だ。俺も全裸だった。


「嫌では無いのなら、続きをするか?」


「え?つ、つつつつつ!続きとは?何をするのだ?」


 決まっている。続きと言えばあれだ。


「眷属解放だ」


 でも、眷属解放するには条件がある。サフィーネはどうなんだ?


「むほう!あれなのか?解放してくれるのか?」


「でも、眷属解放には条件があって……心から俺の事が好きじゃないと成功はしないんだ」


「筋肉は?筋肉じゃだめか?好きだぞ筋肉♡」


 サフィーネの偏った性癖は何とかならないのか?でも、本当に筋肉にしか興味無いのか?

 俺はもう一度、サフィーネを抱きしめて……キスをしてみた。


「ん♡……んん……ちゅ♡……んちゅ♡」


 すると、サフィーネも……俺の首に手を回して、貪るようにキスを返してくれた。


「……サフィーネ♡」


「んふぅ……アリマ様♡うち……うちでいいのか?」


「俺は、サフィーネがいい」


 今度は、サフィーネからキスしてきた。


「んん♡……ちゅちゅちゅ♡……むちゅ♡」


「うち……うちも、アリマ様が……いいぞ♡」


「筋肉とどっちがいい?」


「アリマ様は……意地悪なのか?もちろん筋肉だ♡」


 こいつ……全くぶれないな?


 俺は、サフィーネの形のいい綺麗な胸を揉みしだいた。


「んあ!んふぅ♡」


 やってみるか?一応……。


「解放術式……オープン♡」


「サフィーネ♡綺麗だよ♡」


「んん……むはぁ♡……堪らないのだぞ♡……んふぅ♡んはぁあああああ!」  


「いいか?サフィーネ♡好きだよ♡」


「んふぅ♡真ん中の筋肉ぅ♡大しゅきにゃにゃ♡……んはぁ♡アリマ様ぁ♡好きにゃ♡好きにゃ!にゃにゃにゃにゃ♡……にゃ♡、にゃ♡、にゃああああああ!」


「眷属解放!」


「んにゃ♡にゃん♡!いいにゃ♡……んにゃん♡んにゃぁああああ♡……ぁあ……あ……んにゃぁああああああああああ!!」


「感じるにゃ♡アリマしゃまが……んにゃ……感じるにゃああああ……力が……うちの中に入ってくるにゃ……んにゃ……んふぅ♡……溢れてくるにゃぁ!」


 俺も眷属の力が溢れてくるのを感じる。どうやら成功しているみたいだな。


「サフィーネ!」


「アリマしゃま!んはぁ!んん♡んにゃ♡んにゃ♡ん、んにゃぁああああああああああああああああああああああああああ!!!」



 ……サフィーネの眷属解放は難しいと思っていたけど、筋肉だけじゃなく……俺の事も好きになっていたようで、何とか無事に終了した。







あとがき


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