第36話 見られるのが恥ずかしいのです




 5人全ての姫を眷属化及び眷属解放したので、残すは結婚式という事になるが、エリス神聖国でも式を行っていないので待って欲しいと言ったのだけど、形式上結婚式をしておかないと、国民に説明がつかないと言われたので仕方なく、リリアスのみでの結婚式をとり行う事となった。


 5人の姫と俺の結婚式になる。

 

 この結婚により、俺は正当なリリアス教国の次期王となる。俺はエリス神聖国の王でもあるので、そのうち統合するかもしれない。


 それに伴って、今後俺が国から移動するのに必要な転移門の設置を進める必要がある。


 結婚しても単身赴任状態では、姫達が可哀そうだ。


 5人の眷属解放を行ったことにより、俺の眷属としての力は増大し、エリス様の亜空間に行けるようになった。


 空間魔法によりエリス様の家に行くことが出来るのだ。


 その空間魔法を利用し、エリス神聖国とリリアス教国に転移門を設置し、俺が転移出来るようにしておくことでいつでも帰れるようにしておくことにした。


 また、転移門は俺にしか扱えないので、設置しても悪用されることは無い。


「それじゃ行ってくる」


 まずはエリス神聖国へ飛んだ。自分一人や三人くらいなら門が無くても大丈夫だ。

 俺はマリ姫とティナ姫を連れていった。


 エルスハイムの聖城に戻ると、ミル姫に挨拶をして前国王エイジスに転移門の説明をした。


「使徒様しか使えないのであれば問題ないじゃろう」


「門の設置場所は、俺の部屋で構わないか?」


 俺が滞在していた時に使っていた王の部屋だ。俺しか使えないのであれば問題無い。

「構わんというか、王は使徒様なのじゃからわざわざ儂の許可はいらんぞ?」


「そうか……ならば設置していくぞ」


「御心のままに……」


 それと、俺はミル姫とティナ姫に眷属化だけでも済ませてやることにした。

 ミル姫とティナ姫はこの国を治めるための大事な位置づけとなる。ティナ姫は同行しているが、ミル姫はこの国で実務を担当しているので、早々に死なれては困る。

 ミル姫、ティナ姫ちょっと来てくれ。


「「はい!」」


 俺は自室に戻ると、ミル姫とティナ姫に眷属化の説明を行った。


「二人は俺の大事な眷属となって貰う。だがまだ結婚したことにはならない。これは分かって欲しい」


「分かりましたわ」

「了解した」


 眷属化の儀式を行うには直接胸を揉まなくてはならない。(揉む必要は無い)


「これから眷属化の儀式を行うので服を脱いでくれ」


「……え?」

「分かった」


 ミル姫はきょとんとした表情で服を脱ぐティナ姫を眺めていた。


「眷属化には直接肌に触れないといけないんだ」


「そ……そうなんですか?」

「上だけで良かったか?」


「ああ、上だけでいい」


 ティナ姫の丁度良い大きさのお椀型の胸がとても綺麗で眩しかった。


 俺はティナ姫の左胸に手を当て、揉みしだいた。


「ん……ああ♡……んあ♡」


 眷属化のために、核を探す……あったこれは亜神の欠片だ。その欠片に力を注いでいく。


「んああああ♡……ああ♡ああ♡」


 リリアスの姫よりは小振りの欠片だったので少し時間がかかる。


「ん!あああ♡ああああああああ♡いい♡ああああああ♡」


 十分行きわたったようだ。核も十分出来ている。これで眷属化は終了だ。 

 

「ふぅ……終わったよ?ティナ姫」


「はぁ……ありがとうございます!アリマ様!今後もアリマ様のために精一杯尽くす所存です!」


「うん、よろしく頼むティナ姫」


「それから、ミル姫はどうした?脱がないのか?」


「えっと……その恥ずかしいのですが?」


「いまさら?俺を裸にしたやつが何を恥ずかしがっているんだ?」


「その節は、申し訳ございませんでした」


 ミル姫は脱ぐのを躊躇している。


「眷属になるのは嫌か?一度は俺の嫁候補になったのにか?」


「嫌ではないのですが……その私は胸が大きくて……見られるのが恥ずかしいのです」

 確かにミル姫は巨乳だ。パチェッタも巨乳だけど、同じくらい大きい。


「俺は綺麗なミル姫が見たいんだ。恥ずかしがることは無い」


「はい……」


 ミル姫は恐る恐る着ていたドレスを脱いでいった。上下の服がつながっていたので、全裸になってしまった。


「あの……恥ずかしいです」


 ミル姫は耳まで赤くしていた。艶のある腰まで伸ばした金髪に碧眼の美少女。

 その裸はとても綺麗だった。


「うん、綺麗だ」


 俺はミル姫の巨乳の左胸に手を当て、揉みしだいた。


「んああああ♡……ああ♡……ああああああ♡……あああああ♡」


 ミル姫は、ティナ姫よりは感度が良いようだ。


 さて、眷属化のために核を探してみる……見つけた……亜神の欠片だ。俺はその欠片に力を注いでいった。


 ティナ姫同様小振りの欠片だったので少し時間がかかる。


「ああああああ♡いああああああああ♡んん♡いい♡あああああああああああ♡」


 どうやら俺の眷属の力が十分行きわたったようだ。


 亜神核の形も問題ない。これで眷属化は終了した。 

 

「よし……問題なく終わったよ?ミル姫♡」


「はぁ♡……はぁ♡……ありがとう……ございます。アリマ様ぁ♡」


 ミル姫はちょっと感じ過ぎてしまったようだ。


「二人とも、眷属の力が安定するまで、無理はしないように。いいね?」


「「はい♡」」


 二人の眷属化が終わったので、俺は転移門の設置を行う事にした。


「転移門生成!」


 俺の部屋に門を作るスペースを作り、転移門を形成していく。


 だんだんと門の形が光を発しながら。下の方から出来上がっていった。


「ふぅ……完成かな」


 あとはもう一つの転移門を作って俺のアイテムボックスに仕舞っておけばよい。


「すごいですわ!」


「マリ姫?いたのか?」


「いますよう!もう私を忘れないで下さいませ!」


 マリ姫は俺に縋り付いて、泣いたふりをしていた。


「おう、すまなかったな」


 これで、エリス神聖国での準備は完了した。


 さて戻るとするか、俺はミル姫に出立の挨拶をして、ティナ姫とマリ姫を連れて転移魔法を使って、リリアス城へと戻った。






あとがき


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