第7話 嬉しいけど…いや~見ないで!

 九条先輩から言われたもうひとつのお願いは、九条先輩って呼ばないで欲しいだった。

 せめて、二人きりの時は、大和って呼んでよ?

 俺も、ひかるって呼ぶから。

「や、大和、って恥ずかしいから大和くんって呼んでいいですか?」

 彼にそう伝えると、

「ああ!いいよ」と言われ、顔が紅くなっていた。

 手を見られ、恥ずかしい気持ちでいると、

 突如、見られたく無いものに襲われた。

 えっ?まさか?月のモノが?いや~見ないでと大絶叫してしまい、大和は、びっくりしたと思っていた。だが、大和は、驚くことなく、スッとナプキンやタンポンを取り出し、公園のトイレで替えておいで、待ってるからと言ってくれた。

 貧血や火照りなどを抑えるアイテムも使って良いよと言って、立ち上がってトイレに行こうとしたした瞬間に、外の暑さも重なり、後ろに倒れそうになった。

 けど、寸前で、大和に支えられた。

 バックハグされ、私の背中に、彼のドクンって音が聞こえ、興奮して、頭がパンク状態だ。

(ヤバいヤバい!、えっ?どうしよう)と考えていると、大和は電話をしていた。

相手は、ひかるの弟の紘喜だった。

だが、会話の内容までは分からなかった、

私は、苦しいのと興奮状態で記憶が薄れていった。

そして、私が最後に覚えてるのは、お姫さま抱っこされた姿だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る