第150話 青春してないです
恋次は病室に戻る。
静かなる病室。
恋次は何故か個室にまわされる。
自分は何処か悪い病気なのかもしれない。
不安になる。
襲ってくるのは不安。
やってくるのは恐怖。
ゴロゴロと転がってくる絶望。
震える震える。
溢れる涙。
孤独とは孤独じゃないときから一人になった瞬間に訪れる。
そんなことわかっていた。
だけど知らなかった。
いつのまにかひとりぼっち。
でも、ずっとひとりぼっち。
このままひとりで。
そのままひとりで。
そっと去っていく。
彼女もいない。
愛されない。
愛された過去もなければ。
愛されることもない。
未来?そんなものはないかもしれない。
だって明日死ぬかもしれないのだから……
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