第7話 早紀のタイムリミット
金曜日、
前日、
3人は彼の恐怖に歪んだ死に顔が頭から離れないのだ。
みおが3人に話しかける
「大丈夫。」
「そんな風に見える。」
早紀が興奮する。
「ごめんなさい。」
「あなた見えるんでしょ、私、今夜死
ぬの?」
「分からないわ。」
「お願い、助けてよ。」
「私には何もできないわ。」
「どうしてこんな目にあうの。」
早紀は泣き出す。
早紀の呪いのタイムリミットは今夜である。
彼女は死が間近に迫っているのを感じている。
不安定になるのは仕方がない。
葵がみおに言う
「お父さんが放課後みおに会いたいて
言っているの、いいかな。」
「分かったわ。」
「早紀泣いているけどどうしたの。」
「
のよ。」
「それだけ。」
「本人に聞けばいいよ。」
「聞けるわけないじゃん。」
咲子はふくれる。
今頃、早紀の父親と葵の父親の
みおは成功することを願っているが、早紀、百合、葵の顔は歪んだままである。
昼休みの時間に葵がみおに話しかける
「祓い屋、失敗したそうよ、お父さん
から連絡あったの。」
「早紀は知っているの。」
「分からないわ、怖くて話せないも
の。」
「そうね。」
「私たちの顔、変?」
「どうして。」
「みお、私たちが赤壁の家に行ってか
ら、私たちの顔ばかり見ているでし
ょ。」
「放課後、お父さんと一緒の時に話す
わね。」
みおはこれ以上隠せないと考える。
放課後、みおは葵に連れられて喫茶店に入る
中には葵の父親高志がいる
「こんにちは、わざわざすまない
ね。」
「こんにちは。」
みおは挨拶をして高志の顔を見ると青くなる
「顔色悪いけど、どうしたのかな。」
「それはあなたの方です、何があった
のですか。」
高志はみおの勢いに押される
「落ち着いて話そう。」
「すみません。」
「怒っていないから、大丈夫だよ。」
「何か変なことありませんでした
か。」
「そういえば、赤壁の家に入った祓い
屋の携帯に電話したら若い女の声が
聞えたんだ。」
みおは頭を抱える
「説明してくれるよね。」
「はい。」
「顔が歪んで見えるんです。」
「俺の顔だけ。」
「いいえ、葵の顔も歪んでいます。」
「というと、早紀ちゃんや百合ちゃん
も顔が歪んで見えるんだね。」
「はい。」
「歪んで見えるのは霊に呪われている
印だな。」
「よく落ち着いていられますね、死ぬ
かもしれないんですよ。」
「分かっているよ、最後まであがくつ
もりだよ。」
「強いですね。」
「まだ、手立ては残っているからね、
呪い屋を知っている?」
「知りません、私は見えるだけで知識
はありません。」
「俺は呪いの専門家である呪い屋に期
待しているんだ。」
「呪い屋と言うと人を呪う仕事のよう
な気がしますけど。」
「だから、呪うことに詳しいだろ。」
「そう言えますね。」
高志は
呪い屋の中では一番有名であり、優秀であること、呪いで人殺しも行うことである。
しかし、彼らのいる
これは今夜、タイムリミットの来る早紀は間に合わないことになる。
早紀には他の呪い屋に対応してもらうしかない。
高志は早紀の父親に電話する
「
「はい、呪い屋は見つかりました
か。」
「はい、苦労しました。」
「やはり、呪いから守ることのできる
呪い屋は少ないですか。」
「はい、いただいたリストの中で対応
してくれるのは1人だけでした。」
「でも、見つかってよかったです。」
高志は一安心する。
そして、葵とみおに話す
「今夜、早紀ちゃんを守ってくれる呪
い屋が見つかったそうだ。」
「本当ですか、よかった。」
みおが言う
「一安心ね。」
葵もホッとする。
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