応援コメント

第154話:「戦訓:3」」への応援コメント


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    補給と兵站。

    補給は実戦部隊が戦闘で消費した
    弾薬・物資を供給する行動を指し
    兵站は軍を運営するシステムを指す。

    と、私は理解しています。

    しかし、兵站については事前に集積された
    武器弾薬を指すのが一般的な気もしますね。

    前回のコメント返信にあった
    「参謀には旅行させよ」と言う件ですが。
    カルロ・ゼンの「幼女戦記」中で
    士官学校在学中のターニャ・デグレチャフが
    カリキュラムの一つとして「参謀旅行」を行う場面があります。

    教官に引率された候補生達が
    目の前にある実際の地形を見ながら
    各種戦闘のシミュレーションを行うのです。

    教官が出した設定に対して
    候補生達は「自分ならどう戦うか」を解答し
    教官がそれを評価・批評すると言う物でした。

    ここで重要なのは
    「現地に出向いて実際の地形を把握する」事。
    ある想定でシミュレーションした場合。
    イメージしかない物と実際に知っている物では
    どちらがより的確な戦術を発想できるでしょうか?

    現地を見てシミュレーションを行う事を繰り返して
    候補生達は状況に合わせた
    戦術の「引き出し」を増やしていき、
    いざと言う時の対応を素早く決断できる
    士官へ教育されるのです。

    「参謀旅行」について書かせていただきました。
    参考になれば幸いです。



    作者からの返信

    隼 一平様、いつもありがとうございます!

    なるほど、参謀旅行ですか。
    実際にもやっていそうな感じがします。
    作中にうまく落とし込めるかどうかは自信がないのですが、リアリティが出せそうなのでなんとか使えないかなと思いました。

    いつも参考になるアドバイス、ありがとうございます!

    地形は、陸戦では特に重要なものだと考えています。
    歴史上でも度々、指揮官は地形を活用して戦うべしという内容が、戦訓として提示されているようです(しばらく実戦を経験しないと、地形を活用する、という点がどうにもおろそかになってしまうことがあるようです。そういった意味でも、参謀旅行はいいかもしれません)。

    陸戦主体の時代を舞台にした作品ですから、うまく地形の重要さを表現していければいいなと思います。

    兵站についてですが、旧軍で「兵站病院」という単語があったそうでして。
    これは負傷兵の治療のためのものなのですが、旧軍では、
    ・包帯所=前線で応急処置を行うもの
    ・野戦病院=前線後方で、包帯所では対処できない手術や、短期の入院を行えるもの
    ・兵站病院=後方で、本格的な治療や長期入院を行うもので、[病院]といって我々が想像するようなものをそのまま利用したもの
    というような区分をしていたようです。
    こうした負傷兵の治療システムによって、何割かの負傷兵を可能な限り迅速に戦線復帰させるという目標を立てていたのだとか(数字はうろ覚え何ですみません・・・)。

    おそらくですが、兵站という言葉は昔から、軍隊機能を維持するうえで必要な仕組みを指す言葉として使われていて、あまりにも広範な意味なので、軍人ではない我々にはなかなか理解できない言葉だったのだと思います。

    本作を書いていくのにあたり、調べてみて、兵站の概念が把握できてよかったと思っています。
    また、今回こうして隼 一平様と情報交換ができて、嬉しいです!

    参謀本部について調べるのに当たって意外だったのは、この組織の出発点が補給・兵站を管轄する組織だったという点でした。
    ですので、なんとかその点を作中に取り入れてみたいと考え、今回のような展開とさせていただきました。

    史実では大活躍するのと同時に、様々な弊害をももたらした参謀本部という組織ですが、作中でも活躍していく予定です。
    もしよろしければ、今後も熊吉と本作をよろしくお願い申し上げます。