応援コメント

第138話:「生者の責任:2」」への応援コメント

  • ルーシェの心からの叫びは
    どうやらアントン殿に届いたようでなにより。

    実際、「責任を取るための自殺」というのは
    究極の自己満足でしかないのだよね。

    自分の死によって発生するさまざまな面倒事や
    残される人達の悲しみを
    一切考えない「無責任な行動」。

    しかも、他の道へ進む選択肢があるのに
    「自殺」を選ぶと言う、言ってみたら「甘えた行動」。

    彼が、かくあるべしと信じている行動は
    「はるか昔の誰かが始めた行動」なだけで
    それが「別の誰かに賞賛された」為に
    現在まで続いてるだけの「慣習」なのだ。

    誰が始めたのか知らないが
    全く、面倒な慣習を産んでくれたもんだね。



    作者からの返信

    隼 一平様、いつもありがとございます!

    潔く腹を切る、というのは、ある意味我が国の伝統でもあると思います。
    これは、「自分は命がけでやっていたんだ」という、それくらい真剣だったんだということを示すための、究極の自己弁護であると思っています。
    本当に腹きっちゃえば、その覚悟はもう、誰からもケチをつけられません。

    特に、名こそ惜しけれ、で、たとえ自分が切腹したとしても一族の名誉が保たれてさえいれば、後から子供が新たに取り立てられるという可能性のあった武士の社会では、ことさら潔いこと、命に執着しないことは重要であったようです。

    この考えを熊吉は否定はしませんが、ただ、残念だな、と思ことがあります。
    特に、先の大戦でもこういった思想が受け継がれ、多くの方が自ら命を絶ち、果ては、玉砕という事象も生み出すことにつながりました。

    熊吉としては、こういう、本当に命がけになれる人たちが生き残っていたら、今の世の中ももう少しまともだったんじゃないかな、と思うのです。

    隼 一平様、これからもよろしくお願いいたします。