第42話 ヤングガンの2だったかな~?


 バス横のプレハブ裏にて合流、丘側を敵が数人移動しているのを確認ー。

「あの距離からは大丈夫だな、味方も丘に行ってるから応戦するだろ」

「オッケー、コンテナから抜けてメインストリートを横から突いて丘側を挟み撃ちにするよ」

「大胆だな!」

「バチって行こう!」

「オッケー!」

ライトは仲間達の位置を確認してからコンテナ入口に着いた。俺はコンテナ内側を警戒しながらそれに合流ーコンテナの中は暗くて見えないが耳を澄まして音で敵が居ないか確認してから一瞬中をライトで照らして敵の在り無しをみてlightが突入して反対側の入口で外の様子を見る。

 俺は二階からの襲撃を警戒しながらlightの動きを見る。


 バチバチッ!

 lightの射撃。外の敵と接敵したようだ。俺は動かないでlightからの指示を待つ。

「二人居たけど両方とも下がったよ!外に出て隣のコンテナ入口に貼り付くよ!後ろをお願い!」

「オッケー!lightのタイミングで出ていいよ!入口着いたらグレネードいれるわ!」

「オッケー!よろしく!」

lightが素早く隣のコンテナ入口に着いてメインストリート側の敵を一人倒した。

 俺は背中をlightに合わせて後ろを警戒しながらグレネードをコンテナ入口から中へ放り込んだ。


 パンッ!シュルルルル!

 ガスの弾ける音に合わせてグレネードが回転しながらBB弾を発射した。


 ヒット!

 ヒットーー!


 中から二人のヒットコールが聞こえた。

「よし!」

lightは突撃した。

 バチバチ!バチバチバチバチ!

 中で激しい撃ち合いが始まった。俺も突撃してグレネードをもう一つ用意した。ベニヤ板のバリケードに弾けるBB弾の音とガスブロのリコイルの音がコンテナに音響して激しさが増している。

「light!ライトアップ!!」

lightは俺の声に合わせて敵方向へライトを向けた。

 先のバリケードに一人、その横の入口に一人、恐らくその奥にも居る。

 俺はグレネード二発目を向こうの入口付近へ投げた。


 ヒットヒット!

 ヒットッ!

 ヒットーー!


 三人の声が聞こえた。

「ナイス!グレネード!」

lightはリロードしながら俺にグーサインした。

 俺もグーサインで返しながらlightのリロード中周りを警戒した。


 コンテナの敵を一掃出来たから少し戻ってメインストリートを横切って丘側を制圧する。

 俺は投げたグレネードを拾ってコンテナ外でメインストリート側を警戒しているlightに合流した。数人の仲間も合流してきた。

「俺達はメインストリートを横切って丘側を目指すのでバックアップと後ろを頼んで良いですか?」

俺が話し掛ける。

「了解です!」

「ありがとうございます!」

lightはその会話を聞いてからバス側の味方に聞こえるように「赤!赤!」と撃たないように声を出した。

 バス横の味方が手を振ってきて認識してもらえたのを見てから一気にメインストリートを横切った。

 lightは直ぐさまメインストリートの敵と撃ち合いを始めた。lightが銃撃するタイミングで俺もメインストリートを横切った。そのまま俺は裏手に進みハンドガンに持ち替えてプレハブに隠れて反対側を見ていた敵を二人撃破した。


「二人撃破!」

「ナイス!」

メインストリート、フィールド入口側の敵の層は厚くこのまま撃ち合っていても膠着してしまうから俺とlightは丘に進むことにした。

 俺が撃破した二人が居た場所で合流して再度、丘上までのルートを確認し合った。


「ハーレー近くにまだ敵が居るはずだからそこを撃破するか、突っ切って丘を目指すかだよね!」

「だな!グレネードはもう無いから各個撃破でいかないとだって事は、ハーレー付近を制圧してから丘を目指すのが良いけど、丘の敵に気付かれたら逆に挟まれるリスクがあるよ」

「う~ん!悩む!」

「でも、このまま丘へ勝負しよう!楽しいじゃん!」

「だね!」

二人でグータッチしてから一気に飛び出て丘へ走った。


 lightは丘側を警戒しながら進みハーレー近くの敵に背中を撃たれた。


 ヒャットーーーーー!


 俺はその敵を倒した。

 と、同時に丘側の敵に頭を撃たれた。


 キャットーーーー!


 二人して映画のワンシーンのような撃たれ方をしてしまった。

 頭を過ったのはヤングガンであったー。


つづく

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