第39話 見事な敗北!笑って笑って!

 あかりちゃんは諏訪姫の牽制で足止めをされている間に山県さんに角度を取られてヒットしたー。

「あちゃ~やられた!」


 戦略の読み合いでの敗北であったー。


 サバイバルゲームは勝ったり負けたりを繰り返して遊ぶものー。

 勝つときも負けるときもどちらも心底楽しめるのが醍醐味である。平蔵もあかりも勝敗は常に考えているが楽しむのを優先している。連携プレーのイメージを遂行してその通りに行くのが目的なのである。互いの動きに合わせてフォローしながらフラッグを目指す。

 この慣れたフィールドには数人の仲間達がいて、いつも誰かしらが居てくれるから楽しんで遊ぶことが出来る。


 6mmの小さな弾の撃ち合いというコミュニケーションで知り合う仲間は共通点や好みも近いから仲良くなりやすいのである。


 俺とあかりちゃんもサバゲーというコミュニケーションがあるから毎日が楽しく刺激的なのである。過去や現実とは少し離れた遊びが他人同士を繫げるコミュニティになっていて、そこには全てが詰まっているのである。


 俺とあかりちゃんはつけ麺の美味しい店で食事をしながら今日の反省会をした。


「今日は山県さん達にやられたねぇ」

「ホントだね!作戦を読み切られていたよ」

「もっとツーマンの練習しなくちゃだね」

「うんうん!今度さ岐阜に行こうよ。CQBフィールドが面白そうなの!」

「いいね!CQBは連携大事だから鍛えられるね!」

「来週行っちゃう?」

「いいねいいね!ドライブもしたいしね!」

「よし!決まりだね」

「じゃあ旅行も兼ねて行こうね!」

俺達はサバゲー以外で遠方へ出掛けることが無かったから日数を多めに取り旅行もする事に決めた。


 倉庫を改造したCQBフィールドー初の造りの場所は全くイメージ出来ない。

 二人は出発前から緊張していた。


つづく


※エアガンー。

玩具であり凶器でもある。

銃口管理ーバッテリー、ガス、弾が入っていないとしても他人へ銃口を向けてはいけない。安全装置に設定されていてもである。例外は無い。決して他人へ銃口を向けてはいけない。

フィールド内ではシューティンググラス、ゴーグルはいかなる時も外してはいけない。曇りなどが気になる等は自主的に創意工夫が必要である。

ゲーム開始前の発砲行為は問題外であり、サバイバルゲームを楽しむ資格が無い人間である。

ゲーム開始までトリガーに指をかける行為も同様でありサバイバルゲームをする以前の問題である。大人の遊びなので節度ある人間でなければサバイバルゲームを楽しむことは出来ないのである。

これらを敷居が高いと思う人もサバイバルゲームはやらない方が良いー。

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