第29話 ぐだぐだの念い

 たまには本気でやってみるー。


 ここ一年でサバゲー人口が急速に増えてきていてよく行くフィールドにも初心者がよく来ている。ベテラン…ラインが解らないが慣れた人が初心者をサポートするのが当たり前になっていて緩い流れで遊ぶことが多くなっている。何となくもやもやしたものがある。たまに行く千葉県ではあかりちゃんとのツーマンセルに集中できてやられてもスッキリするのだが初心者をカバーしながらのゲームはもやもやするのである。

 やたら知識豊富だが…という人、自分を卑下した人、カスタムガンを持ってるから強い、こういう意見や感覚は否定しないが何故かもやもやするのである。法律内で自己満足の中で良し悪しを決めて遊ぶのは自由だがその他大勢の意見に流された風潮が肌に合わないのかもしれない。サバゲーはかなり狭い世界の遊びだったのだが少しずつメジャーになり始めている故に埃臭いミリタリーヲタクが減り始めている。銃の性能よりプレイ内容を重視してる俺には初心者の面倒見やカスタムガンの自慢、大勢で駄弁るのがかなり苦手なのである。

 フィールドにはひたすらガン回ししてもらいたいと思っている。


 俺は初心者もベテランも関係無しに狙撃する。


 索敵して初弾の数発で仕留める。仲間の前進をフォローしてフォローされて前へ進む、フラッグ戦では敵のフラッグを狙う。殲滅戦なら各個撃破する。目的までの内容が楽しみたいのである。

 大概慣れていない人は指示や視線を理解できていないから連携が難しい、そんな時は置いていくー。慣れている人はだいたいの場合共通性を持って動いてくれるから仲良くなれる。俺の重視している内容が良いのである。

 ゾンビ行為をしてしまう人の大概は異常なアドレナリンが出ているから撃たれても気付けないか、良い装備を纏っているから強くなった気分に入り込んでいるかである。


 小さい頃に空き地でエアガンで遊んだ事がある人なら解るがアレの延長がサバゲーである。

 ガンマニアと路線が違うしコスプレとも少し違うのであるー。


 ルールを決めて敵味方に別れて戦争ごっこするのがサバゲー。

 カスタムガンを撃つのは的当て遊びー。

 アニメコスチュームに拘るのはコスプレー。


 俺はルールの中で戦争ごっこするのが好きなのである。


 このBB弾が転がってる山の中で走り回って「ヒットーーー!!」と大きな声で遊ぶのが好きなのである。


続く


※ガン回し

ゲーム間の休憩が短くゲーム回数が多い事。弾を補充して息を整える時間。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る