第20話 二人だけのセーフティエリア

 しばらくあかりちゃんは仕事はしないで二人で暮らす新しい部屋探しと車探しをする事になった。


 そして週末は二人で俺がいつも行っている車で一時間位のフィールドへ行くー。


 長野のフィールドは完全に山林地帯なのでバンテリンの膝サポーターとコルセットが俺には必須である。

 交戦距離も比較的長距離での撃ち合いが多いからマグニファイアで索敵する事が多く声を出しながら仲間との連携プレーの練習にもなる。


 俺とあかりちゃんは、あかりちゃんがアタッカーで俺がサポーターと言う流れが自然と出来はじめている。あかりちゃんは索敵も上手く的確に敵の位置を伝えてくれる。俺はそれをM14で狙うのである。

 そして長野県は登山も盛んに行われているから登山のショップも豊富でインナーや靴等防寒や足回りは揃えやすい。サバゲーショップは少ないからそこがどうしてもネットか数少ないショップで注文するスタイルである。俺とあかりちゃんは二ヶ月に一回は千葉県に行く事があるからアキバ軍拡をするようにしている。


 あかりちゃんは重機レンタル会社で事務員として務める事になった。俺が仕事で世話になっている所だから安心であった。部屋も2kをリフォームしてワンフロアにしてあるアパートを借りた。モノタロウで買ったパーテーションで仕切りを造りそこへサバゲーグッズを並べて居る。リサイクルショップで家具やソファを揃えて二人だけの空間を作っている。

 あかりちゃんの車はオートマのジムニーを買った。ランクルと並んで停めると親子見たいに見えて可愛らしい車である。


 レシーライフル、M14、SR15が並んで、p226が二丁ー。マルチカム装備が2セット並んで、へリコンテックスのナイロンジャケットが2着ー。


「そろそろ暖かくなるから新しい装備欲しくない?」

あかりちゃんはココアを飲みながら言った。

 俺は台所から装備棚に移動してジャガイモと包丁を持ったまま

「そうだね~!確かにね」

「平蔵は何か欲しい物ある?」

「俺は前からSAS装備が好きだなぁ~武器はナイツが好き!砂漠系の装備でm110が良いなぁ」

「砂漠系良いかも!アタシはイスラエル軍系が好き!何グリーンって言うんだっけな~」

「オリーブグリーン系かな?オーソドックスなM4にトリジコンも良いかも!」

「それならマルイのMWSでいけるね!!」

「それが狙いか!ガスブロ行っちゃう??」

あかりちゃんはイタズラに笑っているー。


 俺はカレーを作りながらローンサバイバーを観ているあかりちゃんがイスラエル軍の格好してガスブロ持ってるのを想像していた。


 イスラエル軍のセクシー美女兵士ー。


“良いかも!”


 あかりちゃんと目が合った。笑って誤魔化した。


続く


※自己申告

BB弾はどうしても弾道がブレるし、草に擦るだけで弾道が変化するから撃った方は当たったのかは相手のヒットコールを信じるしか無いのである。

紳士な遊びだから撃つ方も撃たれる方も“撃ち合い”と言うコミュニケーションを取っているから自己申告ゲームが成立する。

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