第16話 サバゲーの後は“肉”!!
何となく…何となく…。
明るく振り撒くあかりちゃんの笑顔の中に悲しいような陰が見えてしまう。しかし、他人の陰を何とかしてあげたいとかいう念いは他人は求めていないのである。
あかりちゃんには銃だけ持ってもらってそれ以外は俺が持った。
「たくさん持ってもらっちゃってごめんなさい」
「いいさ!いいさ!それより気持ちいい買い物ッぷりだね!」
「凄ーく久しぶりにこれだって言う買い物が出来ましたよ!普段は値札見て要らないやってなるけど」
「そうなんだね」
「はい!でも、カゲトラさんが見たいもの見れてないんじゃ無いですか?」
「俺はヘルメットが欲しかっただけだし!あかりちゃんの楽しそうな姿が見れて楽しかった」
「そんな……あ!ご飯!」
「確かにお腹空いたね」
「何か食べましょ!」
「なにがいいかね?」
「う~ん!お肉!」
「いいね!肉にしよう!泊まってるホテル近いから荷物を一度置いて飯食べて荷物を持って八王子まで送るよ」
「そんな!悪いですよ!」
「でも、どう考えてもこの荷物もてないでしょ?」
「確かに!」
「気にしないで取りあえず肉食べよう!」
ビジネスホテルに荷物を置いてステーキの食べれるお店に入った。
俺は調子乗って胃もたれしないようにヒレを頼んだ。
「更に荷物増えるけどこれもあげるよ」
「え?」
俺はp226e2とドックタグをプレゼントした。
「これってハンドガンですか?」
「うん!フィールドで貸した奴と同じ奴ね」
「良いんですか?」
「うん!」
「こっちは?ネックレス」
「これはドックタグって言ってね兵隊が有事の時に付けて死ぬと一枚は口にもう一枚は発見者が持って帰る為のモノ」
「何て書いてあるんですか?」
「ホントは生年月日とかだけど、あかりちゃんの生年月日解らなかったから、名前と今日の日付とフィールド名とThank youって入れておいた」
「めちゃめちゃ嬉しい……なんか……ホントありがとう」
あかりちゃんは泣き出した。
「ごめんなさい」
「いいさ!それぞれ何かを抱えて生きてるんだもんよ」
「カゲトラさんには心を詠まれてる気がする」
グスングスンしながら言った。
「ちなみにカゲトラじゃないからね!」
「本当は何て言うんですか?」
「平蔵って言います!」
「カゲトラと変わらなくないですか?」
「はぁ?」
「どっちも古い!」
「古い言うな!」
あかりちゃんに笑顔が戻った。
あかりちゃんと凛子は数年前まで同じ職場に居たらしく連絡が途絶えていた所に急に連絡があってサバゲーを誘われたらしい。あかりちゃんは今は仕事をしていなくて実家に帰るかしばらくのんびりしてから仕事を再開するか悩んでいる所であるらしいー。
「考えました!」
「なにを!」
「明日もサバゲー行くんですよね?」
「うん!」
「アタシも行って良いですか?」
「あ!?そういう事か!」
「そういう事です!」
「あのホテルの空き部屋あるか聞いてみよう!」
「……」
ビジネスホテルに戻った。
続く
※フィールドマスターは絶対的存在である。
ルールブックだからフィールドマスターが判断した事は従わなくてはいけない。そういう存在なのである。
その代わりフィールドマスターも責任を持ってゲームを見ている大事な存在である。
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