第15話 アメ横は絶対!!

 へリコンテックスー。

 俺のジャケットのメーカーである。カメレオンのロゴが目印。

 あかりちゃんはジャケットもお揃いにしたいと言ってきた。もちろん中田商店である。

「ここのお店凄く良い!アタシこういうお店に来てみたかった!」

あかりちゃんはゴチャゴチャした狭い通路を揉みくちゃになりながら言った。

「ここは中坊の頃から好きで通ってたよ」

俺も揉みくちゃになりながら答えた。

 その時、俺の手をあかりちゃんの冷たい手が握ってきた。

「離れないでくださいね!」

「お!おう!」

俺も握り返して自分の方へあかりちゃんを引っ張った。

「ふぅ!抜け出せた」

二人密着した状態でへリコンテックスの置いてある中の通路に着いた。

「あった!カメレオン!格好いい!!」

「でもね!モコモコ系は暖かいけど弾がヒットしたときに気付きにくいんだよね~!だからナイロン製か少し薄い方が良いと思う」

「なるほど~!じぁナイロンにしよう!」

「じゃあ今回は俺も同じナイロン製の買う!」

「オソロ!オソロ!良いですね!」

ナイロン製のグレージャケットをお揃いで買って、あかりちゃんはベイツのコンバットブーツも買った。

 俺はあかりちゃんがコンバットブーツを店員さんと探してる間に今日の日付とフィールド名とお互いの名前を入れたドックタグを注文しておいた。

 買い物袋を持たせてガード下側の出口で待たせて俺はドックタグを取りに行った。


 最終目的地のガンショップは中田商店から近かった。

「ここは試し撃ちが出来るお店だから好きなんだよね」

「撃てるの?」

「そそ!撃てないのもあると思うけどだいたいは撃てるはず!」

「良いですね~!」

たくさん銃が並んでる棚の前で口を開けながら見入っているあかりちゃんを携帯で写真を撮った。


 そして、あかりちゃんが選んだ銃は東京マルイ次世代電動ガンのデルタカスタムであった。あと海外製のナイツSR15である。

「この2つ格好いい!こっちはガシャッとする奴でこっちはガシャッとしないけど性能凄い奴!このマーク格好いい!」

「ナイツアーマメントは格好いいよね!SR15は民間でSR16ってのが軍で通称ブラックナイトって言われてるらしいよ!」

「格好いい!こっちだ!」

あかりちゃんは試射せずにSR15に決めてしまった。

「撃たなくて良いの?」

「うつ!」

ニコニコしている。


 試射ルームでバシッ!バシッと撃ちまくっている姿を見ていてこの人も色んなドラマがありそうな人だなぁと思った。


続く


※装備品は自分の好みで揃えるのが良いと思う。実物はやはりめちゃくちゃ素晴らしいがレプリカでも問題なく格好いい。趣味にお金を使うのは俺は肯定的な考えである。

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