単純だけど、読んでしまいました。
ご馳走様でした。

『情熱のヒーローファイヤー薔薇鍋』！

このお料理の名前だけで興味が湧きませんか？
バラが咲いたみたいに見えるキムチ鍋なんですって。パッと目に浮かぶようなイメージのしやすさが、すごく良いなと思いました。

詳しい作り方は本文を参照いただくとして。
絶対おいしい組み合わせなんですよ、このお鍋。私も作ってみたいです。

作者さまの『おにぎり定食屋甚五郎』シリーズの登場人物が出てきます。
あやかしたちのやりとりが可愛らしくて、癒されます。
みんなで鍋を囲むラストシーンも、とてもほっこりしました。

まだまだ寒い季節、身も心もあったまるような、素敵なお話でした！

妖怪猫又の虎吉が、仲良しの男の子雪春くんと一緒に料理を作るお話。

虎吉の視点で書かれる文章が、可愛いのですよ。
ニャーニャー言いながら料理を作る様子は、読んでいるだけで癒されます。
はたして美味しい料理は完成するのか。虎吉、雪春、頑張って！

猫又という妖怪である虎吉。しかし妖怪といっても、決して怖いものではありません。
人間と一緒に暮らしていますし、その一緒に暮らす人間である雪春のことが大好き。それに人間も妖怪も、ご飯を美味しいと思う気持ちは一緒です。

雪春と二人でお留守番しながら、一緒にクッキング。微笑ましい一時に、二人はお腹が、そして読者は胸がいっぱいになることでしょう。