第六話:モブ公爵の刺客

「あの〜。新しいご主人?様はなんて呼んだらいいのですか?」

「ん?ああ。そうか呼ぶには難しいもんな。俺のことはルインって呼べばいいぞ。」

「はい!では今から何処に行くのですか?」


「ああ。今からはあそこに見えるバルチック火山に行くぞ。」

「えっ!?あそこは炎の龍がいるっていう噂なんですよ!?」

『あっ。そういえば確かに居たような.......。』


ってそんなとこに俺を行かすな!!

『ごめ〜ん。忘れてた(*ノω・*)テヘあとあんまりそのこと仲良くしないでよね!』

....お前は男子なのかそれとも女子なのかどっちなんだよ!


『ん?一応俺は女子だよ?』

ええええ〜。そら嫉妬するわけだ。

「どうしたんですか?ルインさん。」


「あ、ああ。すまんすまん。」

「さっ、早く行きましょ!」

「お、おお。」


そういって、俺たちはバルチック火山に向かってあるき出した。


=ゴルゴ草原=

俺たちはしばらく歩いた後、ゴルゴ草原に座ってご飯を食べた。

「そういえばなにか食べ物は持っているのか?」

「なんにも持ってないです....。」

「ああそうか。ならこれ食べるか?」


「えっ!?いいのですか?」

「ああ。いいぞ。」

「ありがとうございます〜。」


「じゃこれどれかいるか?」

「んーとこれかな。」

そう言って少女はヒポクテサンドイッチを選んだ。


「なら俺はこれを食べようかな。」

そうして俺はウルフパンとゴブリンバーガーを食べ始めた。

だが、そうしてご飯を食べていると、


『ねえ、南東から何人かこっちに向かってきているよ。』

なに?「おい君。なにかこっちに向かってきている。」

「えっ?」「多分俺が君を取ったため取り返しに来たんだろう。」


「えっ。あそこにはもう戻りたくない。」

「ああ。俺も君を離さない。」

「私は何をすれば?」「いや、何もしなくていい。」


「ええ?なんで?」「俺がすべて片付ける。」

「えっ?頑張ってね?」

「ああ、君をもう取り返さない。」


『ふーん。ま今の君なら勝てると思うけどね。』

何をふてくされているのやら。


「で?お前らはなんなんだ?」

「お前が奪ったモブ公爵様の奴隷をかえしてもらおうか。」

「返したら?」「お前を公爵に言って伯爵にしてやる。」


「ふーん。いいね。..........。」

『何を了承しているの!?少女を助けるんじゃないの!?』

「.........だが、断る。」


「んな!?」

「ならお前らにはココで退場してもらおうか。」

「っち。ならてめえを殺すだけだ!!」


「なら来いよ!お前らを追い出してやる!」

もう失わせない.....。あんな奴らに!

そう。俺はココに来る前に彼女が居た。


だが、無理やりな命令で残業をして中々帰れなかったまま俺はココに来てしまった。

だから、もう失わせない!

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