応援コメント

第4話 猫と、俺たち」への応援コメント

  • ごきげんよう、もう、もう、涙が零れてしまって仕方がありませんでした。
    名木橋先生と奥様、素敵な三姉妹との思い出がいっぱいに詰まった、アルバム。
    家族の歴史を、丁寧に、丁寧に辿る、今はもう戻らない、けれど大切な日々。
    靄がかかったような現在と過去、現実と夢、自分と他者、全ての境界が不明瞭なのだろう頭でも、きっとその思い出だけは明確だった、愛する奥様との、娘さん達との日々をいつも胸に抱いて。
    いいお孫さんですね、こんな手垢のついた言葉でしか表せないのが悔しいくらいに。
    おじいさまと顔も知らぬおばあさまの温かく優しい関係を、ちゃんと理解して、自分の言葉で伝えられる。
    おじいさまは、早くに儚くなってしまった愛する奥様への想いを胸に、孫達には、自分達が得た幸せな時間を、もっと、もっと長く味わってほしかったのかもしれませんね。
    短い時間だったけれど、濃密で温かだった家族の揃った刹那を。
    本当に「ねえ」と呼び掛け、微笑んで振り向きながら手を挙げる姿が、目に浮かぶような素敵な家族のアルバム、本当にありがとうございました。
    こちらまで幸せな気持ちになれました。

    作者からの返信

    ごきげんよう、あー、よかった。受け入れてもらえた……!
    正直、「自分に酔ってないか?」が不安な作品でした。かなり衝動的に書いたから……でもその分、真っ直ぐ伝わったのかな。本当に、本作の「俺」みたいな気持ちで書いた作品です。
    最近になって思ったことなんですけど、人生の最後に思い出の写真がずらーっと並んでいってくれたらきっと涙が出ると思うんですよね。そういう雰囲気を書きたくて。名木橋先生の人生の終盤を飾るのは、やっぱり今までの思い出だよなって思いました。
    しのぶ様のおっしゃる通り、刹那的な幸せだったけど、間違いなく幸せだったわけで、その思い出が少しでも次の世代に伝わったら、それはすごく幸せなことですよね。孫が新しく「幸せ」を作った時の心構えを伝えたのかもしれません。
    その時間を大切に、は、名木橋先生からのメッセージ、なのかな。自分で書いていたのですが、やっぱり衝動的に書くと自分で何を書いているのか分からなくなって、もしかしたら本能的なところが語りかけてきてるのかな、なんてことを思ってしまいます。

    本シリーズを追いかけ続けてくださるしのぶ様に特別な感謝を。名木橋先生もきっと、微笑んでいます。