〈幕間〉 某少女の覚書 〜Real I'm not born yet〜

これから何を書けばいいのか、わからない。


これを使おうと思ったのは気まぐれだから。




そういえば私が小さい時、片親だったお母さんに聞いた気がする。


「『にっき』ってなあに? 」って。


誰かが日記を書いていることを自慢してたから、気になっちゃって。


そのとき、お母さんは確か、あのとき


「本当の自分を書くものだよ。」って言ってた。




それならば、思い出して書こう。本当の自分を。


『日記』という形じゃなくてもいい。ただ今までにあったことを思い出す。ただそれだけ。




__本当の自分を見失わないように。



だって私は。





あまりにも、殺しすぎたから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る