n=50 ペマスナルカ
rさんは、スマホのブラウザでタブを開きすぎる癖がある。
常にタブ数は100を超え、カウント出来ないことを示す「:D」マークがある。
たまに整理しようとするが、遡っていくともはやよく覚えていないページが多い。
たぶん一瞬興味が出たネット記事、行こうかなと思った飯屋の公式サイト、読もうと思って放置していたWikipedia。
そんなページの間に、「ペマスナルカ」と検索したページが挟まっていた。
見覚えのない字面に興味惹かれて、そのタブを開くrさん。
再読み込みして検索結果を見ると、ヒット件数は0件だった。
なんだこれ。宝石か何か?それとも寝ぼけて誤操作した結果だろうか。
少し考えてみても納得のいく答えは出ない。
そのうちなにか思い出すかもしれない。
そう思ったrさんは、そのタブを残しておくことにした。
そのしばらく後、スマホのメモ帳アプリをざーっと遡っていると、見覚えのある単語に目を引かれた。
仕事の走り書きメモの間に「ペマスナルカ」とだけ書いたメモがある。
スマホのブラウザをもう一度確認すると、やはり「ペマスナルカ」と検索したタブがある。
少なくとも、誤操作ではなかったようだ。
まったく見覚えのない単語なんですけど、大事なこと忘れてるみたいで気持ち悪いんですよね
rさんはそう語った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます