第10話 新たなスキル

説明回です!


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赫熊を倒してから一ヶ月が経った。赫熊によって受けた傷は見かけ以上に大きかったようで、回復に数日掛かるほどだった。

傷が完治した後は赫熊の死体を見にいったが、既に魔物達に食われた後だったので毛皮はこれからも手に入るだろうと、諦めることにした。


ここまでで一週間。残りの日数は前と変わらずスキルの検証や魔物をからことに費やしていた。変わったことと言えばその中に魔法とスキルの連携が組み込まれたことくらいか。

現在のノアのスキルはというと....




神話級能力ミソロジースキル:叡智のメーティス


[叡智のメーティス]に含まれる権能

・解析  ・身体強化(現在強化率2.0倍)


コピーしたスキル

・疾走  ・鉄身  ・豪脚  ・超貫通

・嗅覚強化  ・剛腕  ・製糸  

・操糸  ・毒精製  ・毒耐性

・夜目  ・遠視



コピーした魔法

・地槍




身体強化の強化率が増加しているのは、[遠視]を手に入れてからなので恐らくスキルを10個手に入れたからだろう。


[疾走]は赫狼の[俊足]が進化。[鉄身]もどうように[硬身]が進化した。[剛腕]と魔法の[地槍]は赫熊が持っていたものだ。土属性の魔法は初級しか覚えていなかったので丁度いい、と喜んでいた。


[製糸]と[操糸]、[毒精製]と[毒耐性]はスカーレットスパイダーという魔物から手に入れた。中々巣から出てこない魔物なのでその中で戦闘せざるを得ず、かなり苦戦した相手でもある。赫熊とは違い、火力ではなくスピード重視だったので正面からぶつかって[剛腕]で叩きのめした。その際にスカーレットスパイダーの爪が刺さり、毒で数日動くことが出来なかった。幸いにもその地域ではスカーレットスパイダーは強い魔物だったようで、他の魔物が寄り付かず、空腹に数日耐えるだけですんだのである。


[夜目]と[遠視]は夜中に襲いかかって来た魔光梟を倒すことで手に入れた。この魔光梟という魔物は、目から催眠性の光を放ち、それによって来た敵を食べるというものだが、ノアには何故か効かなかったようなのでその隙をついて剣で串刺しにした。肉は美味だったという。


この二つのスキルはかなり便利で、夜の危険性が低くなることに加えて索敵にも応用することができる。


「あ〜あ。もうこの森に来て一ヶ月か〜。なんかもう凄い馴染んできたな〜。」


そう言いながらノアは魔力操作の練習をする。魔力操作は魔法を使う際の基本であり、肉体に魔力を巡らせることで身体強化まがいのことも可能である。


ならば何故[身体強化]というスキルがあるのか?答えは単純に、燃費が悪いからだ。確かに魔力による身体強化はスキルにも劣らないが、いかんせん消費する魔力が多すぎて、実戦ではまるで使い物にならない。すぐにガス欠になる魔法使いなどなんの役にも立たないからだ。だから[身体強化]のスキル持ちは冒険者や騎士などでも優遇される。


魔力操作の鍛錬が終わると、次は腕立て、腹筋、背筋などのトレーニングを始める。もちろんランニングも欠かしていない。これが最近のノアの日課なのだ。


赫熊戦後、筋肉痛などで、体が動かなくなった。その理由は、もとの身体能力とかけ離れた動きをしすぎたから。[身体強化]や[豪脚]、[俊足]に留まらず、最後に風魔法をも使用したのだ。特に無理矢理軌道を変えたのは、肉体に負荷が掛かりすぎた。これを克服するための筋力トレーニングだ。


前回の問題を顧みてそれを克服する、このやり方は単純だが確かに効果的だ。ノアは着実に強くなっていた。




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多分後何回か説明回あります....。

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