第6話 狩り
自己再生を手に入れた翌日。
「左腕は完治!性能にも問題はないな。これで今日から戦闘解禁だな!昨日はその辺の草以外食べてないから腹減ったし...肉が食いたいなあー。」
そんなことをぼやきながら森を練り歩く。
すると、遠くに何羽かのうさぎを発見。
「お、うさぎだ。あれなら俺でも簡単に狩れるだろ。」
剣を抜いてこっそりと忍びよっていく。
「あれ?」
よく見るとただのうさぎではない。額から尖った角が生えている。体長も普通のうさぎよりひとまわり大きい。
「んじゃまあ「解析」。」
目の前に情報が浮かび上がって来る。
種族名 ホーンラビット
状態 通常
額からまっすぐ生えた角が特徴。鍛え抜いた脚力を武器に突進してくる。簡単にとれる割にお肉が美味しいと評判。
危険度 E
所持スキル
・健脚 ・貫通
「どこの評判だよ...。取り敢えず肉だな肉が食える!その上スキルも手に入るし一石二鳥だな!」
解析がすんだ所で剣を振りかぶって突進。
「俊足」も発動させる。
しかし勢い余って木に激突。態勢を立て直している間にホーンラビットも攻撃態勢に。
解説文通り角を向けて突進してくる。
「危ねっ!」
ノアは体を捻ってかわし、その勢いで斬りつける。なんなく刃が通りその首を跳ね飛ばした。
「危なかったー。まさか俊足と身体強化であんなに速度がでるとは....。これにも慣れてかなきゃ使い物にならないな。」
そう言って新しく獲得したスキルを確認する。新たに獲得したスキルは
健脚
・足が丈夫になる。また、鍛えやすくなる。
貫通
・刺突攻撃の際、速度、威力が上がる。
「どちらも結構使えるな。健脚は俊足と組み合わせて使えそうだし貫通は剣術で使えそうだ。この調子でガンガン狩っていこう。」
(組み合わせることでうまく使えるスキルとかもありそうだな。まあこれから色々なスキルを手に入れるんだしもっと戦略の幅が広がるはずだ。そんなに焦ることはないか。)
「今はうさぎを狩りまくるぞ!夕飯が豪華に!」
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夜
「ふぅー食った食った。やっぱり肉はうまいな!」
ノアは焚き火の前で今日狩った兎肉を食べていた。あの後うさぎを保存用ができるほど狩ったのだ。
「にしてもEランクの魔物だろうと油断すればやられかけるんだよな。赫狼を倒して少し思い上がっていたかな....。まっ、くよくよしたって仕方がない。次からは気をつけなきゃな。」
(スキルが重複すると統合されるとはね。うさぎのおかげでそのことがわかった。結構大きな収穫だな。貫通は超貫通 に健脚は豪脚 に進化した。次は赫狼を狩ってみるか?俊足は是非とも上げたいしなあ。)
そう、うさぎを乱獲している最中にスキルは重複すると統合され、一段上のスキルに進化するということが判明した。超貫通は貫通の強化版。豪脚は健脚に脚力強化を足した効果がある。
(他の魔物の情報も集めなきゃな。やることがいっぱいだ。でもなんかこういうのって楽しいよなあ。自分が強くなってるって実感できるの。)
「よし!明日は赫狼を狩りに行こう!」
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次回はユングsideです。
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