第20話 人間失格

「ネクタイ、寝癖、髭……お前らは最低限の身だしなみにも気を配れねーのか‼︎」


 日本中央新聞社の新人研修。

 総務局長は居並ぶ新人記者に向かって怒鳴りつけている。


 毎年恒例。

 威厳を誇示するかの如し。

 局長は、新人達に洗礼を浴びせる。


「身だしなみがダメな奴は人間失格だ」


 そう吐き捨て部屋から辞去する。


 僕は隣の同期に言う。


「局長、鼻毛が凄い出てたね」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る