Happy Valentine's Day♪♪
篠宮玲
Happy Valentine's Day♪♪
「アキちゃん、待って!」
学校の帰り道でヒメがアキトを呼び止めた
「あのね…久しぶりに一緒に帰っていいかな?」
「おう!もちろん!」
2人は幼なじみで、家も近所
ヒメはこの日、アキトにバレンタインのチョコレートを渡す予定でいた
---------------
アキトの家の前に差し掛かった時
「アキちゃん!ちょっとアキちゃんの家に寄っても良いかな?」
「えっ?あっ…うん」
ヒメにそう言われ、今日は家に誰もいないんだよなぁ…と一瞬戸惑うアキトだったが、一緒にアキトの家に行く事にした
アキトの家に着くと、
「わりぃ、今、誰も居ないんだ。」
とヒメに伝えると
「えっ?」
ヒメがビックリしたようにアキトを見た
「あっ…いや…変な意味じゃなくて…」
アキトが言うと…ヒメも黙ってしまう
「あのね!」
その時、ヒメが意を決して緊張気味に言った
「アキちゃん…これ貰ってください!」
ヒメが鞄から取り出したチョコレートの箱をうつむきながらアキトに差し出した
「…」
アキトからは返事がなく、不安になるヒメ
少しの沈黙の後、アキトが
「コレ…オレが貰っていいの?」
と呟いた
ヒメは赤らめた顔をそっと上げると
「私…アキちゃんが好きなの。ずっと好きだったの。だから…アキちゃんに受け取って欲しい…」
と今度はアキトの目を見てハッキリと伝える
「ヤバっ…めちゃくちゃ嬉しい!ヒメが…中々チョコくれないから、他に好きなやつでもいるのかも?とか色々考えてた」
アキトは手で口元を押さえながら、照れくさそうに言った
「ちがっ!そんなわけないよ…私はアキちゃんが好き」
アキトの顔を見つめながらもう一度伝えるが、アキトからの返事はまだだった
ヒメの顔を見つめ
「ちょっと待ってて」
アキトはそう言うと、ヒメをリビングへ残し2階にある自室へと駆けて行った
ヒメは、不安になりながらリビングのソファでアキトを待っていると、しばらくして
「ヒメ、待たせてごめん」
アキトがリビングに入って来る
「ヒメ、目をつむって!」
ソファ越しにヒメの後ろに回ると、ヒメへのプレゼントに用意していたネックレスをヒメの首につけた
「アキちゃん…?」
そして、後ろからヒメを抱きしめ
「オレもヒメが大好きだ」
アキトがそう呟いた
.。゚+..。゚+.Happy ValentineDay.。゚+..。゚+
Happy Valentine's Day♪♪ 篠宮玲 @sora-rei
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます