2「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ…」
インドから放たれる銃弾を掻い潜り、掻い潜れると思うか?クリーンヒットだよくそったれ
彼の名前は優希!!普通の自衛隊!!(唐突な第三者目線自己紹介)
なんやかんやで戦争に巻き込まれていた。
そしてその戦争により俺の同僚、古野は未知なる攻撃、[蹴り]によって死んでしまった、くそっ!!インドめ!!!
「でもまさか「俺、戦争が終わったら彼女と〜」がフラグ判定になるなんてなぁ…おじさんびっくりだよ」
優希は腕を組み、渋い顔をしながら頷いた。
身体から血が出ており彼の服は真っ赤に染っている。
…しかし今俺がいる場所は戦争の最前線ではない。
なんで戦争場所にいないかって?いや、前言ったやん、把握漏れは人狼で嫌われますよ?
俺はちょっと前にフラグを言うと死ぬって気づいただるぉお?
つまり、フラグをへし折っていけばいいんだ。
あ、上に黒ごま乗せてかっこよくしよっと。
. . . . . . . . . . . . .
つまり、フラグをへし折ればいいんだ。
はいかっこいい、俺の生き残ったら結婚発言により、銃弾が集中砲火してきた、ならば自己暗示系のフラグを新しく立てればいい。(超理論)
俺が新しく立てたフラグは「そして彼女に唐突に別れを告げるんだ!」である。
この発言によりサバトちゃんがGPSがついている俺を誘拐して前線から離脱!!彼女の自宅へ逃げることができる!!天才!!
(IQ10)
「ねぇ、優希君…どうして別れるなんて言うのぉ…?」
なんだぁてめぇ?あ、思い出した、彼女でした。今日も可愛いね。
今日も愛の言葉を囁いてあげるとしよう。
「愛してるよ…あれ、なんで俺にGPSつけられてたんだっけ?おまやっぱやべー奴やん!!!!!!」
俺は彼女の何故か免許をとっているトラックにより轢かれてしまった。
あー…
気づけば俺は轢かれており宙を舞っていた。
、、、走馬灯か、頭がふわふわして全てがスローだ………
ごめんな、、誰だったっけ、えーと、同僚の山田だっけ、?
お前が羨ましがってる奴はやべー奴だったよ、、名前で判断するななんて言った俺を殴っておくれ…
こうして優希はこの戦争が終わったら結婚するというフラグを乗り越えたものの彼女による非道なトラック運転によりぶつけられて死んでしまった。
(なんてこった、来世はもっといい人生を歩みたい、死ぬ前にパチンコ行きたかったぜ)
……
「……いや、」
「…いや、、まだだ!!!」
なにを思ったのか優希は突如大声を出して回転し始めた。
「どうせ死ぬならいつもより多めにまわって死のう」
ーー貴重な走馬灯をそんな事を考えるのに使った彼は撥ねられた直後高速で縦回転し始める。本当に馬鹿なのだろうか。
「まだ舞える!!!!!!!!」
本当に彼はどこを目指しているのだろうか、、、
自分の引いた彼氏が死ぬ前に回転数を伸ばしているという不気味な光景を見た優希の彼女であるサバトは引いた本人にであると言うのに「正気、?」とドン引きして驚きの声を漏らしていた。
そんな彼女の言葉は届かずに七回転十二回転…三十回転、彼は徐々に回る速度を上げて回転していく。
そして地面につくまでに目標の100回転を超え優希は満悦の笑みで喜び…
頭から落ちて死んでしまった。
「…やり……とげたぜ、、」
ーー…そう言葉にしたのを最後に優希は意識を失った。
しかし優希は見逃していた。
「トラックに轢かれる」という行為は新たなフラグを立てたということに。
フラグをへし折っていく。 はいんじん @wtpmjgda7878
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