フラグをへし折っていく。

はいんじん

一度目のフラグ立て

1.「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ…」

ロシアが戦争を仕掛けた事により、アメリカが仲裁の為に動いた。


エゴとエゴのぶつかり合いにより、戦争は長引き、日本もアメリカを援護する形となった。


「だからって自衛隊の俺たちを出されてもなぁ~」

隣で無精髭を生やしたごついおっさんこと、同僚の古田が呟いた。


まぁそんな古田のようなモブは置いといて俺の自己紹介をしようと思う。


俺の名前は田中優希、日本で二番目に多い名字を持った名字ランカーである、猛者って認識でおけ。


俺はまぁ成り行きで自衛隊に入ったわけだが、今回は戦争を早く終わらせるとかなんだかで前線に立たされている。




ーーなんで?


日本戦争嫌い国じゃないの?アメリカの顔色なんて気にしてんなって、カラオケ行こうぜ?


まぁ俺はなんやかんやで(2回目)でここ、前線基地にいるんです。テーマパークに来たみたいでテンション上がるなぁ~


「おい優希、聞いたよ、お前彼女出来たんだってな?」


「まぁな!さばとちゃんって名前なんだけどすっげぇ可愛いんだよ……」


まて、言いたいことはわかる、それ地雷女やん?だろ、でも俺は名前で全部決めちゃいけないと思うんだよ。


ロシアの美人の名前がすっげぇ長くても可愛いかったら気にしないだろ?はい論破(論破できていない)


だから名前が手洗でも乙女王子でも差別してはいけないと思うんだよね、俺の彼女もLINEが24時間ずっと続くだけで束縛も四肢縛られる程度しかない、ノットアブノーマル。


「っかぁーっ!!俺も彼女欲しいわ!!くそ羨ましいわ!!」


なんだ古田、生きとっとったんかワレ!!!

鏡みてからそのセリフ言ってみろよ!!このクソ高身長ダンディ野郎がよ!!!


……結構スペックいいじゃん…見逃してやるよ……


「大変だ!!インドが攻めてきたぞ!!」


「戦争だ!!」

「ぶちぶちにしてやるぜ!!!」

「コロスコロスコロス…へへへへ」


なんで?あと自衛隊のみんなが不安なんだけど?

古田も苦虫を潰したような顔で続けて言った。

「俺は彼女が出来るまで死ねねぇんだよ!!グワァーッ!!!」


同僚である古田がインドの攻撃により吹っ飛んだ。あっリアクションしないと。


「誰だっけ……あっ古男ッッツ!!!!」

「古田だ!!グワァーッ!!!」


また砲撃された!?ダンディはインドの敵なのか!?!?


「死ぬな古太郎!!彼女欲しいんだろ!!」


「古田だ!!グワァーッ!!!」


「ふっふうたぁぁああああ!!」


「古田だ!!」

「いやお前もう死ねよ」

しつこい奴は嫌われる、これは揺るぎない絶対の法則である。あっやべ蹴っちゃった。


そして古田は死んでしまった、くそっ!!インドめ!!なんて強い武器を開発したんだ!!ゆるせない!!!


てか、あいつの彼女なんちゃら死亡フラグじゃね?言ったすぐに砲撃食らったやん。


死亡フラグを言ったら死ぬね、完全に理解した。


「俺、これが終わったら彼女と結婚するんだ!!だから生き残るために…」



死亡フラグは絶対に言わない!!!!!!












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