B.E.S.P.O.編Ⅰ≪釈迦の弾丸≫

 B.E.S.P.O.編Ⅰ≪釈迦の弾丸≫

 2060年・東京守護の要である江戸城の奪還が最優先だ。

『水』のネックレスをぶら下げて魔銃を背に釈迦こと川上力(570)は歩む。

 570歳の釈迦は此度の決戦が最後となる。

「俺の弾丸か?こりゃぁ、困るよ」

「クカなんよなぁ!?60000年振りの人間ってのは実に染みるぜ。まぁってのはプロトコール上に生きてる。仮想現実社会の量子力学の世界では死んではいない、意識と遺志は受け継いでる」

 本来の日南の姿ってのはここで判明する。規格外すぎるOカップの爆乳でくびれが出来て長髪。釈迦につけられたスマートウォッチに各勢力の詳細な数字が表示された。

〈軍事作戦顧問の本指揮権は私が執る。よろしく、私はENYCOLLAR初代マスターの星川サラだ。江戸城周囲の各門に動きがみられた。制圧戦だ。釈迦?各ネックレス継承者の5人と蛇鳥布団会の蛇ことまふまふも手を貸してくれる。まふまふはがん治療なら私が治した。新宿歌舞伎町・・・・眠らない歓楽街ラスベガスの蛇で知られたまふまふがその拳が唸る。各MURASHUGAMINGの骨どもよぁ!?私がB.E.S.P.O.を滅亡させる〉

「だそうだぁ」

「今、いるのが大手門と半蔵門線の乗り場近くか」

 釈迦は長髪にサングラスをかけてアイコスを吸いながら魔銃の弾丸を装填する。

(松本匡生は?魔聖王真君匡生は仙人で青鷺だが仙術の極みとして神仙龍ゲニウス彼が辿り着いた究極の一。心鶴は?まぁ大丈夫そうだ。5人全員揃っての俺含めて人類最後の戦いだ)

 釈迦は深呼吸して、その頃川村大介も江戸城の反対側の堀に待機していた。釈迦の判断というべきか。この事態にノエルもその輝く弾丸に込める。

「あっちの門には蛇足のジジィが二日酔いながらも待機だろ?あのジジィ、耳が良いんだよな。」

「信頼あるからな。俺はリーダーじゃない。川村大介こそ莉香5英雄リーダーだ。蛇足さんには反対側を抑え込んでもらっている」

 釈迦はアイコスを吸いながら江戸城の各門に罅が入り空間に亀裂が走り、この東京に12人の襲来だ。

「撃て!」

白龍銀魔弾ゲニウス・オーバー・パーシヴァル

 釈迦の輝く弾が亀裂を割る。数は7000相当。ノエルも次弾装填完了。かつてレムリアが叡智を結集させた銃槍兼剣斧の重撃対応の武器。

「その調子だ。だが、油断は禁物だ」

 アイコスを吸い殻箱にいれて門から序列2位の一ノ瀬うるはが白衣を靡かせて来た。

「よぉ、そこだったか?海賊の時代に終止符を打ち1500年前に処刑された最初にして原初の海賊。海賊王レディアント・D・D・ゴールドマリン。アンタは時代のうねり、ベンチ入りだ。意外に母国語が出る奇人変人の代名詞で知られてるもう40でしょ?BBAが頭が最高にイカれてる私は任されてきたんだよ・・・ヨーグルトを木のスプーンで食べるから、ヨーグルトがハネて顔につくんだよ。それが性的な体液に誤解されるのはしゃーない、まぁイイ歳したBBAの亡霊どもよぁ!?」

 一ノ瀬うるはは煙管を銜えてタバコを一服吸う。手袋を外しておならのブッ!ブッ!ブッ!と音が鳴るがこの一ノ瀬うるはが視えている視線のレーザービームの先にレディアント・D・D・ゴールドマリンがいた。

 釈迦にとっては想定外だ。よりにもよって江戸城の反対側の橋だ。

 レディアント・D・D・ゴールドマリン船長の対面に加藤ひなたが待っていた。

(死んだ人間が生きてる?ん?マジかよ!?今から8000年前の人物だろ?初代水のネックレスの持ち主で王国の決死隊の一員だったが死罪を免れたがその最期はイスラエルの第三神殿で首を撥ねられたハズ、間違いはねぇさ)

 加藤ひなたはアイコスを吸いながら火のネックレスが燃え上がる。

 一ノ瀬うるはが信頼を寄せる海賊だが、医神の腕を買われたのか。加藤ひなたは加藤純一の姉の子孫にして初代MURASHUGAMINGのオーナー兼第Ⅴ魔法の現代における魔法使いである。

「おうい、おうい、釈迦!?反対側は任せおきシャイ」

「信頼してるぞ、ひなた」

「誰にモノを言うてんか?」

 アイコスを吸い火の灯されたネックレスが青い焔を江戸城の反対側現在位置大手門では一ノ瀬うるはVS加藤ひなたの闘い。

 釈迦は油断しなかった。

「エロ売りのニコCHで全裸写真やおっぱいの会員限定やファンティアのサブスクでを売って姑息に稼いでるアンタ、俺はそんな日南、ノエル、いや・・・貞方怜那を信じるぞ、ここが正念場だ。正直、八雲べに以外にも息が抜けない」

「釈迦、死ぬ気で燃え上ろうぜ。つーか、本名で呼ぶな。まぁ今更ながらに遅いがね。いっちょ、私も踏ん張り頃合いだ!?金バエ、ウナ、緑、石川ァ、よっさん、唯我、サダ、ポン、小舟、ニンポー、Qちゃん、みーんな死んじまったよぁ!?ん”ご”ちゃ―――――ん”ッ!?金バエ、天国で視てるか?ウナ、天国でうまい酒と酒のつまみは最高か?緑、ハゲたキモイおっさんでも死んだら泣けてくるじゃねぇか、ニコニコの頭がおかしい代名詞みてぇな連中、私の心の中では力を貸してくれ」

 それは白く輝くガラスのように脆くも儚い美しさの盾と剣。純白が穢され紅蓮に燃える血潮と貞方怜那、現世に再臨。それは古代アナトリア半島で焼失された契約の箱に納められていた聖剣。

「ん?それは聖剣じゃねぇか!?」

「釈迦、聖剣はオリジナルはこの剣であとはスペア品を8本だ。八釼伝だ。私は契約の箱を極東に運び伊勢の地で眠らすのにこの聖剣だけは約1200000年も隠していたのさ、まぁ消しゴムマジックだ」

「人類の有史以前のアトランティスが滅亡前か」

「ジェラフバルト、残念だな・・・この聖剣、その輝き味わえよなぁ!?」

 水のネックレスが他のネックレスと共鳴振動を起こす。貞方怜那が握る本来の聖剣の輝きとそして江戸城に瘴気がかき消された。

承認開始ラウンド・サーティンスタート

 聖剣に封じられた13人の御霊がこの極東に再臨する。くるるの聖剣はこの貞方怜那が手にする聖剣のスペア品でニコニコ生放送で頭がイカレてる世間の皆様に大迷惑と常識が外れてる言葉が悪いが鬼畜な害を為す人物たちが2060年のこのB.E.S.P.O.との決戦に御霊だが力を貸す。

 ニコニコ真13拘束解放ニコニコラウンド・オーバーサーティン・スタート-聖剣起源開放開始エクス・グランド・マギナゼクス・シールディセプション・ディシジョンゼロ-

 横山緑「どうもー、ニコニコで暗黒放送を30年もしてます。名前は横山緑です。暗黒ルールはですねぇ、慣れ合わない!出逢わない!笑わない!嘘をつかない!乞食をしない!以上のルールですね。誰がハゲじゃ、狐目のか・・・ん・・・言わないけどさ」

 石川典行「だ”っ”しゃ”ァァァァァァァッッ!?緑はさぁ俺が呼ばれてる訳知ってる?ニコニコ公式なんか忘れたわ、ありがたいことにこうして超会議呼んでくれてありがとうねぇ、石川です。」

 森義之よっさん「マジでこの台あたんじゃねぇか!?ふざけるな、もう帰るわ。黒が待ってるしな。このパチンコにはもう行かない。他行くわ、リゼロの鬼がかりのチャンス前だったらぁ・・・」

 金バエ《山崎誠》「ん”ご”ちゃ”―――――――ん”ッ!?苦しい苦しい苦しい苦しい腹が痛い、痛い、痛い、痛い、痛いブ”ッ”ヴ”ッ”ヴッ”・・・出たっぽいわぁ」

 唯我原雅之「俺の彼女が知りたいの?ナオミ・キャンベル似のな。バイクの吹かし方ってこうするんだよ」

 ウナちゃんマン《佐野智則》「えー事件です。鶴さん勘弁してくださいよ!いやいや勘弁してくださいよぉ、謝りますんで。ごめんなさい!すいません!えー、事件です。つ”る”さ――――ん”ッ!?おい、おい、来ちゃたよぉ、ビビってません、最期になるけど、配信ってやっぱ面白れぇなぁ」

 Qちゃん牧師「ハレルヤ!トランプ大統領勝利は天のお父様のお力です!イエス様に感謝を、アーメン」

 ニンポー「あの人に関わらない方がイイですよ」

 小舟「みんな・・・・ありがとう・・・バイバイ」

 ポンちゃん「痛いでしゅ!堀田しゃん」

 貞方怜那のそれは古に行方を発った契約の箱の条件。聖剣に込められたかつてアトランティス守護を任せられていた13人の英雄であり、賊軍の大罪人の力が反応する。

「約束された《エクス》起源のアルヴィデオッ!?」

 その聖剣の一撃は世界を書き換える事象のテクスチャを上書きして人類史のリテイク修正する星の一撃。釈迦は弾丸を込める。

「はいぃ、おつー」

「まぁ、力の消費なら気にするな。今は休んでおく」

「こうなるんかいなぁ」

 水のネックレス伝承後継者釈迦。水面に映るのは狂気か。

 白銀の銃が音が鳴る。

「報告!先程の影響で大多数が消滅とのこと、一ノ瀬さん・・・」

「藍沢を待て・・・・べにには?なら、一旦下がれ」

 一ノ瀬隊の影響は他に影響する。理性な判断を下に過ぎない。

 八雲べにの隊は聖剣の輝きに涙がこぼれた。かつてアトランティス王国がレムリア戦争の際に一振りの輝きに涙した者は多くは無い。

 八雲べにはその漆黒の甲冑姿だが涙が浮かぶ。この一ノ瀬隊の報告が伝令隊が慌ただしい。

 御徒町の陣営に旧電気市街地AKIHABARAビル3Fに葉加瀬ハヤト・夜見冬雪・加賀美れなの3人が動き出す。ゲヘナ同盟解体後にジェラフバルト書の悪魔を上回る実力者の12人。

「俺たちも動こう」

「えぇ、どんなときもね」

 葉加瀬ハヤトはk4senの攻撃を受けて重傷を負っていたが今では元通りだ。釈迦には弾丸の装填が完了を済ませていた。

 アイコスを吸いながらレッドブルの500mLを呑みつつ大手門と半蔵門を現状この2か所。

寿俺もポカポカしてぇがそうはいかねぇよなぁ」

「油断してるなよ、足元掬われるぞ」

「オーケーツ、葉加瀬ハヤトは別班だ。俺は八雲べにを討つ」

 江戸城の包囲は解かれていない。今まで任務中で会議も欠席だったが遂に帰って来る。藍沢エマは神殺しのガチでその一族はアトランティス大陸の末裔。♪ルンルンルンルンホワカマルンルンルン♪藍沢エマが姿を見せる。

 2060年この地表の東京は変わり果ててHD-2Dで描かれるUNREALENGINEで再構築された荒野の行動を征く。清水美紀と蓮実ヶ先心鶴もこの2人が東京駅の地下が2軍の拠点基地だ。

「私たち、2人もここまでですか」

「諦める器じゃねぇさ。神殺しには同じく神を喰らう者が傍にいるだけでクソちげぇや」

「・・・・・・・東京駅の地下ってもうマジで緊迫だなぁ」

 2人は不安に押し潰されてる市民を支えてるのに精いっぱいだ。

(問題は違う。釈迦さんは・・・・半蔵門線にて一ノ瀬隊を迎え撃ってる。仮な話だが、カリが大きくデカマラな一ノ瀬隊には海賊王ゴールドマリンがいる。ゴールドマリンが最期に到達して笑った理由ってのがという訳さ。はて、私はどうするか。)

 東京駅の5000m下の地下の空間に街燈を灯して清水美紀はスマートウォッチに表示されるデータとB.E.S.P.O.を追っていた。

「出番がぞ」

「75年以来っすかねぇ」

「偏屈王ファンザ・ネモウス伯お力をお借り出来ますか?」

「第5次の指輪戦争エンゲージリングで死んだとされてるからね、私は」

 藤堂シゲは藤堂凜・桜の実父。シゲは老いてはいるが、現役に活躍している。ここは東京駅に隠された地下空間。現在は防空壕として地上に遺された人のシェルターになっている。清水美紀は軍司令作戦本部陸軍総司令官の星川サラが煙管を咥えながら地図をみつめつつ編成とB.E.S.P.O.の勢力をにらめっこしていた。

「釈迦は?」

「一ノ瀬隊か八雲隊と応戦中か、あるいは接近中のとこと」

「いやいや、釈迦隊が犠牲を出すと混乱する。あぁ、k4senは?」

 星川サラの予想通りとなった。k4senは第13聖典を背負いこの男は江戸城のお堀に居て異変には気が付いていた。

(くるるも来てるのか?土井純一の孫だ・・・完全勝利ドリーマーの確率は65%って出し抜いた感じは。MURASHUGAMINGのオーナーも今はってなるわ)

 k4senは外套を被ってラジオから流れる情勢にイヤフォンで聴いていた。

「やっと気づいたか」

 k4senは背負ってきた13聖典を砥石で溶いて切れ味ゲージが回復した。

 八雲べには神を超え、神を殺す。執政の権能の内「死」「時」が授けられた。

 k4senは堀の石垣をよじ登って宙から暗雲の江戸城に八雲べにの黒コートが靡く。

「開戦の合図か」

 星川サラは軍の総司令の立場で開戦のほら貝が聴こえた瞬間星川は手を打った。かつてブリタニアの国にてローマ・アングロサクソン人との戦いで星川は勝利の女神軍師として表に立ったこともある。

「一つ、敵部隊主力を一括で潰す!一つ、ここ東京主力前線基地を無血で護る。一つ、私が前線に立つのは5人の戦死が条件だ」

 <あー、わかりますたぁ>

 <長く生きちまうとなぁ・・・・ようやく極楽に旅立てるや>

 <ありぃ、星川聞こえるか?誰も死なずに生きて顔ぐらい魅せてやるよぉ>

 <B.E.S.P.O.の全員がかのジェラフバルト卿単体の悪魔を上回る実力者。勝利の条件は江戸城四方の包囲を突破することかい>

 <わりぃ、わりぃ、生存の確率って引くんだわぁ・・・まぁ、俺が5人の中でもダントツのジジィだから仕方ねぇけど俺が背中を魅せる最後の機会だ>

 5人の応答を聞いて星川の軍配を下す。

 江戸城・半蔵門線の乗り場にて半蔵門から北側。釈迦と貞方怜那がここにいる。

「相手は多分こここの方角的に一ノ瀬隊と八雲隊だなぁ」

「勇者の挑戦みたいじゃねぇか」

「半蔵門は護り抜こう」

 明け方の鐘が鳴る。釈迦は魔銃をモードに切り替えた。k4senの第13聖典の親戚に近く同類系統の武器は同時代に1人の鍛冶職人が手掛けた。

「伝説の鍛冶職人でその名は聞いたことがあるか?薄子力也の初代にして第1聖典から第13聖典を発明して鋳造した古代ギリシャでは有名な鍛冶職人。俺の魔銃の原理はよく分からねぇが、部隊1人ならどうでもなるわ」

 釈迦はアイコスを吸いながら弾薬を装填する。渾沌極める江戸城。八雲べには十字の剣を振ると宙が割いた。

「20代~30代女性ファンが多い。まぁ、いつもサングラスかけて黒のヴィンテージのデニム履いて台湾ツアー楽しかったなぁ!?ツッ、何度味わいにも生理は痛いなぁ。処方した薬にも吞む。旨味がネギを背負ってきたなぁ!?おい、私は今から半蔵門を占拠する」

 700000の歓声。高鳴る躍動の士気とリズム。

 十字の長剣は宙を割いて、釈迦も感知は遅れた。

 ドッキューンドッキューン数発分の弾音。すぐに魔銃を斧剣に切り替えて、八雲隊の総攻撃に釈迦はその弾を覚悟の決意とする。

「八雲隊だな」

「私が囮になろうか?これでも腕には自信がある。これでもな」

「いや、日南ノエルが気になさるな。俺はZZZETAでもXXでもない、OOでもねぇよ、俺はMURASHUGAMINGの一員さ」

 陽動作戦だ。堀の深さは70センチの3mの深さの水。石垣の隙間に息を殺す。

「はよ、出て来いよ、命ぐれぇは助けてやっぞ」

「クカクカクカクカクカクカクカアアッ」

「おいでませ、こっちのけんと、おいでこやせこやすぅ」

「ネックレス継承者の1人釈迦!?」

 70000人のインフォーマー無頼の八雲隊は統率取れていた。釈迦はアイコスを吸いながら弾を装填していた。

「白銀の双翼弾ルーシェン・アメン・テウ・ラシュトル

 釈迦の弾丸が閃光弾の役割を果たす。眼が眩んだうちに貞方怜那の閃光の剣戟で八雲隊の騎馬隊を壊滅。重装歩兵の服装を盗み釈迦と貞方怜那は着替えた。

「俺がこっちを夜通し陽動作戦で片が付く」

「半蔵門がレイド会場に盛り上がってるなぁ!?んんゥ~ま”か”ぁ”う”ぁつ”!?」

 釈迦の眼鏡は天澄セナが開発した追跡眼鏡をかけて八雲べには威風堂々と十字の剣でMURASHUGAMINGの寄せ集めの兵をなぎ倒ししていた。

「蒼きムフェト・ラーヴァ

 全体の宇宙による磁場嵐と大爆発が全体に。八雲べにの剣戟を目の当たりにした釈迦はこの半蔵門を背に最期のアイコスを吸う。

「蛇足さんと心鶴、清水美紀と加藤に伝えろ」

 大手門で藍沢隊との神喰者ゴッドスレイヤーの藍沢エマとの近接な距離の加藤ひなたは火の焔が灯される。加藤ひなたはMURASHUGAMING初代のオーナーとして燃える心がその強さを与えてくれる。

「釈迦の銃声だなぁ」

「あの、釈迦が半蔵門攻略中だ・・・負けられるかよなぁ!?」

 加藤ひなたは単騎だ。その身に宿る太陽の輝きが日輪が闇を照らす。

「・・・・・・そうかいなぁ」

「タップリ、ガァッリちなぁ・・・私は釈迦を信じてる。釈迦は生きるぞ」

 ネックレスの共鳴開放。釈迦はその八雲隊と一ノ瀬隊合わせて7万の軍勢に釈迦はアイコスを吸いながら弾を装填する。7万の軍勢に釈迦の決意は固い弾丸を弾として装填する。

(ギリギリギリダンスギリギリダンス、はいよろこんでー、この状況は軽く危ういな。けど、俺も長く生きた。この弾丸も残りに限られてる。)

 釈迦の決意は揺らいでいた。八雲隊は大手門の前に。一ノ瀬隊は半蔵門の皇居前に陣を取り合っている。

 水のネックレスを握りしめる。初代は自分から数えてⅩ代目だ。初代はジェラフバルト卿との争いの過程でジェラフバルト卿と名乗る前のマルドゥーク・ファンス・エヴァンス・ジュリア・ヴェスタニエとは親友であった初代。

「初代の名前は消された。本人が望んだからだ。」

 息をひそめるがこの状況はマズい。

 そして・・・MURASHUGAMING本拠点にいる星川サラがコートを羽織る。

「私が動く。」

 星川は聖剣の鞘を解放する。いやな時代が流れた。2060年という圧倒的な絶望の混沌どよめく今は亡き土井純一氏。星川が中央の桟橋まで向かい、エーテル濃度のレベルが最大震源領域Lv9と観測。

「釈迦!?私が出る、ジェラフバルト!いるだろ」

「みているつもりだったけどね」

 ジェラフバルト書を抱きかかえる黒髪の青年が立っていた。

「星川?無茶しなくてもいいんだよ」

「釈迦、立て!戦況報告の5人は私に続け」

相手かよぉ、俺の身になってくれないか?」

「僕を殺す。ソレに間違いはないみたいだね」

その身に依り代にしてる時点で誰に口をきいてる?」

「私はMURASHUGAMINGⅥ代目オーナーだ!?星川サラはMURASHUGAMINGの命を背負ってここに立っている」

 聖剣の輝きがひと際輝きを放つ。ジェラフバルトはまた消えた。

 釈迦はアイコスのフレッシュパープル味を吸いながら弾丸を装填する。

「八雲べにの軍が約7万か」

「・・・・・・じごっくだ」

 釈迦は歩み寄る。もう覚悟は決めてある。

 <戦況報告のお時間だ!釈迦?聞いてるか?俺は大丈夫だ。俺は最年長だ、ここで死ぬ訳にはいかねぇよなぁ!?>《湊天凜月》は2振りの刀を振りながら単騎で単推しで戦っていた。

 <こっち?戦況報告だけど東京侵攻の防御壁耐久70%まで抑え込んでる状況。私は仙人が育て親だからねぇ、庶民の感覚とズレが生じるが、東京の結界なら信用セイー、それよりもだけどB.E.S.P.O.のヤツらエグいで!?>仙人に育てられた利香の落胤。ストーカーにレイプされ孕まされたのが心鶴。だが、今は槍術なら右に出る者はいないとされている。仙術・道術の使い手。

 ―――――江戸防衛前線68時間経過―――――

 右目を失明して血が滴り落ちる釈迦に抱き着いて介抱するのは貞方怜那本人である。

「お、おい・・・・どうなってやがる?」

「身体が・・・動かねぇのか?」

 貞方怜那は溜息を交えて剣を岩場に突き刺す。

「貞方怜那という人間は実在するがは存在しない。それは伝説においての叙事詩を踏まえてだ。日南というゴミみてぇな腐った下水道の肥溜めサイトのニコ生でこっちは20年も配信してるんだぞ。ウナちゃんマンは39歳で初めてニコ生を舞台にストリーマーという職業の下で礎を築き上げた。女子高生に殺害予告して、海に蹴っ飛ばして溺れさせた!金を盗んだ、自転車の鍵にいちゃもんつけて脅迫した。今年最高のご褒美って何ぞ?私は戦う。私は戦う。」

 岩場に突き刺した剣が鎖に繋がれた鞘をその輝きは聖剣だ。釈迦もこの7万という隊軍の中でもう耄碌してきて血の出血量がOVERに滴る。

「立ち上がれ!?やめなさい!?クカなんよなぁ!?サブスククカさい、はい一発ぅ~私はこうは視えてもテンプル騎士団第24代目総長のジャック・D・ノエル。最後の総長モレーの実娘だ。騎士団は解体後ロンドン拠点にイギリスを裏から守護した。勿論スコットランドあってのことだ。」

「あ・・あぅ・・・あぅ・・あっ・・・あっ・・・ッ!?」

「私は衛門でもなければ、蛆虫でもなし、バカワキガでもなければ、梨民でもねぇ。V豚でも信者でもねぇよ。おゆゆガール、顎ガール、おにガールでもねぇ、ハッハハハハハハハハハハハハハハンンンッン”ン”ン”ン”」

 高笑いしながら江戸城の桟橋を歩いていく。その背中には数えきれない重責の罪が。釈迦は最後の力を振り絞って弾丸を装填する。

 血が滴る音。

 釈迦は起き上がって八雲べには・・・・

 かつての5人はこの江戸城防衛前線にてB.E.S.P.O.を向かい撃っての結末は。

 B.E.S.P.O.編Ⅱに続く。



 

 


 



 

 



 


 


 


 

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