MELRSHIA/EngageManagement

第Ⅺ章KINGSCUPES～覚醒、純一～

　―――――指輪戦争（エンゲージリング）―――――

　11日目22時

　土井邸宅

「いよいよ、MURASHUGAMINGⅢ代目オーナーの責務を果たせる時が来たな、純。私が設立して、石舟斎が継いで以来か。『火』の・・・・これで悔いはなしだ。なんで?今更って顔をするんだな?オメェらよぉ」

「そりゃぁ、するだろ・・・・俺は。アンタが3日間も俺を修行につかせる今までそんなことはないと思っていたから」

「なぁ？純、桜、凛、潤季（おにや）、豊（もこう）、おえちゃん、全員揃ったか?これで最期の顔合わせで顔ぶれだ。明日、逝ってくる。私は今まで好き勝手気ままに生きて、生きて・・・あぁ・・・生きて来たなぁ。MURASHUGAMINGも成長してきて涙が出る。ガキどもの成長が視れてよかった」

「・・・・・・どういう意味だよ?」

「全員、明日タルタロスに逝く。5人全員な。まふまふから聞いた。想像以上にタルタロスはもう限界を迎えている。おかげで、最悪なニュースを一つ。みけねこ含めてこの世界の大罪の七本槍が神座としての抑止が抑えられていた、過去形な。神座が崩壊し、6人が目を覚めた。みけねこの復活がイイしてるんだろうなぁ、んで、私たち5人がその歪みを修正しに果たすべくして責務の呼び声（オーディル・コール）逝くんだよ、純」

「だから、最後の晩餐をここで迎えたいって気だったのかよ」

　土井純一を鍛えた初代MURASHUGAMINGオーナー、加藤ひなた最期のひと時だ。アイコスを吸いながら仏間の石舟斎の写真に手を合わせる。

　―――――3日前――――

　土井純一とくるるは都内の某所に加藤ひなたに連れられていた。

「与えられた時間は3日だ、あんまり説明は言わないでおく」

「そ”ん”な”ぁ”の”関係ねぇよ。初代、俺達どこに連れて行くんすか?」

「6年6月6日に産まれた大罪の子みけねこZARMENの生家跡だ。まぁ、東京でも秘匿にされちゃいるけど、ヴァチカンからの審問官、監査官がゴチャゴチャ言うて来てもスルーしろ。666の数字が獣の数字として、繁栄の都市を喰らう淫婦、大娼婦の名こそマザー・ハーロットだ。みけねこの真の名こそマザー・ハーロット、純一、くるるお前たちが斃す真の名だ」

「んで？この場所かよ」

　都内某所。清閑な佇まいの洋館が建て並んでいる。レンガ造りのゴシック建築の洋館跡は指定史跡だ。

　加藤ひなたはアイコスを吸いながら洋館の扉をレバーで押して、門を開けると外が一変ダークな雰囲気が漂う真っ暗で夜空に照らされている満月が不気味だ。

「獣を喰らう、獣を狩る、100％フルベットできる1200分何か別に有効活用できる策ってか?私が今から連れて行くのはこの先だ。どうだ？東京と思えんだろ」

「う、うん・・・ここが東京?崩れ落ちてる神殿、崩れているこの教会?一体、ここは!?マジでこの世界って、いや…落ち着け。ここは固有結界だ」

「違うぞ、純一。ここは実の世界だ。私は知っている。BC6年の世界だ。あぁ」

　くるるにとって懐かしくも生前という忌まわしきBC以前という世界がカオスに深淵のふちにあったこの景色光景。くるるは思い出す。

　この時代にみけねこ同様に生を受けたのが七本槍だ。

　――――イェヴィス市街地――――

　洋館から外は別世界の固有結界内に造られた本来のタルタロス前の剪定世界という位置づけだ。

　加藤ひなたが超限定的にプレイアブルとして操作できる。

『火』のネックレスの継承者にして初代MURASHUGAMINGオーナー。

　加藤ひなたの血筋は加藤下総守雲刻斎純一の実姉の子が曽祖父である。

「修行の先はまだ遠い、3日間でお前を覚醒させる」

　加藤ひなたの武器は長剣多重変形型の長槍をベースにした銃剣だ。剣に変形できる銃剣多重機能加工にした長槍を地面に叩きつけて市街地を走る。

「獣狩-魔女狩り-」

　超巨大な剣の斬撃の衝撃波がひなたの身体能力一時向上に加えて、荒れ狂う亡霊どもを蹴散らして市街地を走って桟橋まで来ると待っていたのは清水美紀だ。

　清水美紀（みけねこ）の落胤であり正真正銘みけねこが母親で父親がまふまふとの間に生まれた娘が桟橋のレバーを下ろして待っていた。

「予定の数秒遅い。昔からアンタは変わらねぇ性格だ、私は詳しい?少なくともここはみけねこと七本槍が存命した似せて作られた仮想量子霊視虚数内界疑似多重次元平衡世界気にするな。偽物の世界だ」

「そりゃぁ、実の母親が産んだ世界だもんな?修行にはつかせろ、時間はねぇんだよ!?足りねぇんだよなぁ!?」

　加藤ひなたも清水美紀もBCから長い付き合いとなっている。清水美紀はみけねこの背負いながらもその実力至上主義に関しては5人中ダントツ1位だ。

「任せた、あれは嘘だ。私は、タルタロス後の世界に関しては案内人だからだ。葉加瀬ハヤト・夜見冬雪・加賀美れなの3名に関してなら私の実の母が関わる。」

　桟橋。イェヴィス市街地の桟橋を超えて旧市街地のローレルヴェローチェ診療所の教会区域に行くと加藤ひなたが用意したのは庭園だ。

「ここに逝くぞ、逝くぞ、オイ」

　土井純一・くるるの覚醒の3日間が始まる。

　土井純一は『愛』『契約』『財』『力』『死』『王』の指輪をぶら下げてここにいる。

　指輪戦争（エンゲージリング）始まって以来の誰も死なずに7つの指輪を集めた。これは奇跡だが、これで鍵は揃った。

「7つの指輪が揃った、これでタルタロスに行ける」

「だがな、問題はある。タルタロスの世界はまさに深淵。無限の闇だ。神座があるのはLMMLNASCMWRTを斃さないと開かれない。ん？5人がLMMLNASCMWRTを斃してみけねこをぶん殴りに行くんか?」

「見抜かれていたのか、見透かされていたの間違いか、流石はくるる。生前、その言い方は違うな。今を生きる人類にして未来の英霊だからなぁ、くるる？このガキどもの未来護ってやれよ。土井純一は・・・なぜ？15年前の大災害を生き抜き、石舟斎が助けたかを」

「石舟斎は人に戻れた。」

　くるるは生前ではなく未来からの人類として呼ばれた。清水美紀はタルタロス決戦前にくるるに言った。

「みけねこが産まれた年を紀元前じゃない。それはズレが歪みが生じている。4年違う。イエス・キリストがハプテスマの洗礼者ヨハネがキリストを洗礼させた、つまりAD26年が本当の始まりだって話さ。みけねこの洗礼、それゆえに私が十字架を担いで生まれた。くるる？今を生きる人類として、4大魔法は？」

「石舟斎が私には秘匿した。」

「だろうなぁ、あのVtuber殺しの男だ。血も涙もない。土井石舟斎湊純は無二斎に拾われた養子だ。実子じゃない。無二斎はちなみに言うが私の嫡男だ。MURASHUGAMINGオーナーで子育てのどうのこうも行かなかったがね」

　土井無二斎純芳は加藤ひなたの長男だ。MURASHUGAMING設立の際に加藤ひなたは4大魔法を加藤下総守雲刻斎純一の14の秘宝の内に隠しとされる館山市の沖合の孤島に秘匿された石を掘り起こしてMURASHUGAMINGを10000万で創設。日本から世界に向けての初のゲーミングチームであり、国産を誇った。

　加藤ひなたは修業場所に着くと、そこは巨大な神殿でテンプルだった。

「時間がねぇ、教えることは教える」

「はい、初代よろしっくお願いします!?」

「純一?お前はⅢ代目を継いだ。くるる？今を生きるお前らは？」

「なぜ、それを聞く必要があるんだい?2060年だ。私はそもそもこっから40年先の人間だ、答えを知って何になる?」

「クカ、ハッハハハハハハハハハハハハ・・・・黙れや、私は使命を全うするのにMURASHUGAMINGをこれからも護る。純一、くるる、お前らに遺された時間は3日間だ。」

　テンプル内部に灯火が灯りがともされて純一とくるるは修業が始まった。

　清水美紀は3階部分に移動して、遅れてきたのは碧依さくら《勇気ちひろ》だ。

「遅れてくるのに時間がかかった。桜にも説明してな。みけねこを倒すための修行だろ?」

「待てと!?（ダウンタウンまっちゃんみたいに）いや、説明から入った方がイイだろう。桜にも言うが、私はまぁ40年先の人間だが不思議遊戯も120000年分の記憶というか情報はがっつりとべっつりと覚えてるんだよなぁ」

　驚いた、テンプルの灯火が揺れてコートを着た碧依さくらだ。

「アレをアレだ、アレを狩る私が呼ばれた意味はって顔だな?おうい、ひなた、お前が理由話してやってくれよ」

「すまん、済まない、勇気ちひろと碧依さくらは同一人物で名前は違うが同じだ。みけねこの馬鹿をぶっ倒すのに神を殺す神を斃す御業を習得した滅神配信者（ゴッドスレイヤー）を7人も呼ぶその準備に手間を取らせた。碧依さくらは桜の滅神配信者（ゴッドスレイヤー）だ。多くは華・花・翠・緑の能力だ。いわば大地そのものを扱う」

　純一はその息苦しい覇気に7つの指輪も震える。

「これが!?滅神配信者（ゴッドスレイヤー）の覇気かよぉ、俺だって負けられねぇよなぁ!?修行、お願いします」

　――――――修行1日目―――――

「滅神（ゴッドスレイヤー）天叢雲桜十六夜」

　桜色の花吹雪が大地から急激な衝撃の歪みによって空気中のエネルギーの衝突で地面が揺れて純一が柱に手を掴み、首にぶら下げてる指輪をはめる。『死』の指輪は相手の一時だが無効化する。しかし、滅神配信者（ゴッドスレイヤー）は本来はみけねこを倒すために選ばれた宇宙の子。碧依さくらは勇気ちひろの名を冠するが、土井純一はこの狭いテンプルで攻撃を避けつつ『王』の指輪をはめて自身を滅神（ゴッドスレイヤー）に変えていく。

　清水美紀・加藤ひなた2人はみけねこの七本槍の内の悪魔でも神でも狩る滅神（ゴッドスレイヤー）滅罪（ドヤゴンガスレイヤー）この東京に顕現にしてはならないタルタロスでも最強の13賢者が全軍まんぜう軍が侵攻する。それをネックレス候補者5人が食い止める。最悪死亡の懸念がある中で今は土井純一とくるるが覚醒を待つ。

「なぁ？ひなた、聞きたいことがあったぜ。60年も日本を出て何していたんだ?」

「13賢者を調べに廻っていた。タルタロスの七本槍に行くには大規模な淫行と侵攻となるだろうなぁ、東京の歴史以上に絶対にみけねこをここには、最悪な未来を・・・・私たちの代でこの罪を祓う」

　加藤ひなたは『火』を12000年も継承してきた。それは『火』の滅神（ゴッドスレイヤー）でもあり罪を滅する滅罪（ドヤゴンガスレイヤー）の1人である。

「美紀は?」

「私はそれこそみけねこの血が流れてる忌み子だ。生まれてきて意味はない。幸せも血も涙の味が滲んでいる。だから私はみけねこその為にこの200年間も修行に精を出してきた。」

　依然とだが、攻撃を避けつつも純一は『王』のⅢ代目・Ⅳ代目が得意とした滅神（ゴッドスレイヤー）の秘奥義を瞬時に継承した。イメージしたのはAK69の8倍スコープのアサルトライフルだ。

「滅神（ゴッドスレイヤー）ディープエイクレセッシャンド」

　放たれる弾丸には碧依さくらは身に感じた。Ⅵ代目の『王』の指輪をぶら下げた継承者がドヤゴンガ（AD1100～AD1349）が土井純一に背中を後押しする。

「ガ”ワ”被ったケ”ダ”モ”ノ”に負けるなよぉ。純、罪を滅する滅罪（ドヤゴンガスレイヤー）を叩きこんでやる。言っとくけどなぁ、整形や豊胸で自分を誤魔化す?イイ歳したBBAがウリ出してんじゃねぇぞ。純、お前はみけねこの大馬鹿をぶっ倒しに行くんだろ?」

「アンタ・・・・アンタが・・・Ⅵ代目?かつてヨーロッパにキリスト教の世界を守護する盾となった偉大なるテンプルの騎士?マ、マジかよ・・・頼むわ!」

「碧依さくらか、修行の一歩だ。ようく、私はもう死んでいる。その遺志が正確には『指輪』の意識では生きてるけどな。テンプル騎士団を舐めるなよなぁ!?桜散る時期、桜が舞い散る。クカッ、純一よぉ、滅罪奥義（ドヤゴンガ・レスパリスレイション）1回だけだぞ。よく覚えろ」

　ドヤゴンガは茶髪で細身の女性が麻を纏いサンダル姿で首には指輪をぶら下げて、土井純一の手を掴む。

「意識を集中な、お前はまだ18歳だろ?まぁ騎士団の時代と今とじゃ違うか流石に。滅罪奥義（ドヤゴンガ・レスパリスレイション）天星破穹印弾咢焔舞」

　Ⅵ代目が編み出した究極に一、一と究極の根源に至る天の父（ヤハウェ）を狩る為の滅神奥義。今までは妄言と空想において純一自身『王』の90％は掴んではいないが、この奥義の習得は今そこに立っている碧依さくらを終わらす一撃。

「滅罪奥義（ドヤゴンガ・レスパリスレイション）そのうちの1つだ。純一よぉ、E-BODEYでもテ”メ”ェ”自身がどうしたいかだ。碧依さくらを塵一つも残せない奥義だ、純一?私は14世紀では故人だ。11～14世紀も生き抜いた第1次十字軍遠征から第12次まで私は南欧～中東が主な遠征、戦場だったからなぁ歴代8人も王に仕えてこの命がブリテンの為なら喜んで捧げたぞ。クッカ、純一!私の教えだ、決めろ」

　Ⅵ代目ドヤゴンガ氏。サンタ・デル・エッチェリオ・レリーソッキドが真名。偉大なるテンプルの騎士にてウィリアム・マーシャルの師にあたる人物。

「MUTEKIなE-BODEYなァハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッゴホハッゴホハッゴハアッゴハッゴフォッハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッ」

　碧依さくらの滅神配信者（ゴッドスレイヤー）の土井純一の心臓の奥に覚醒のドラムが魂レボリューションのビートが刻んで聴こえてくる。

「ウ”ボ”ン”ゴ”ァ”!?ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッ」

　碧依さくらは留めの構えだ。土井純一の意識が？覚醒のドラムが喇叭が聴こえる。

　テラス席で社に構えながら、ビールを飲む清水美紀と加藤ひなたは約15年ほど前の大厄災を話す。当時3歳の土井純一の命を救ったのが石舟斎だ。

「石舟斎は誰にも言わなかったが瀕死で今すぐにあの世に逝っちまいそうな土井純一を石舟斎はイエス・キリストのエクソソームでその場を防いだ。だから、土井純一の心臓の奥にはアイツのもう一つの名前がイエス・キリストってな訳だ」

「VOLTROOMES創業者の未来があるあの少年がか?」

「おうよ、美紀。アイツはイエス・キリストの血が流れている。覚醒してその記憶と奇蹟が遍く奇蹟の始発点が点と点を繋ぐ終着点となる。『王』の指輪の条件はくるるにも言えないが、石舟斎の馬鹿は知ってたらしい」

「Vtuber殺しのあの男か。石舟斎は無二斎が養子に育てた子か?それよりもだ。13賢者の件はどうする?この東京にはいまだかつてない大規模な侵攻とまんぜう軍のその規模な軍事侵攻を私、5人で食い止めろってことだろ?死ぬぞ、そりゃ」

「だから、3日間もチャンスくれってことだろうがぁ。土井純一がイエス・キリストに覚醒すりゃぁ問題はねぇよ。最悪な同盟相手にも崩れる」

「ゲヘナ同盟噂には聞いてけどな。指輪戦争（エンゲージリング）に合わせてか。マジで頭が痛くなってくるな、こりゃ」

「みけねこが正真正銘孕み産んだ子供たちがそしてマザー・ハーロットの悪魔ども。この社会には非正規に非公認のフリーメイソン・イルミナティ・ヴァチカンですらその活動とその存在を認めてはいないゲヘナ3大・・・かつては正規Vtuber事務所のメンバーが闇落ちして悪魔に魂を売った元にじさんじ現ENYCOLARESこれが根っこだ。60年も探ったが分かったのはこれだけさ」

「マ、マジかって話だろ?それを5人で食い止めるって?まふまふがそういうなら仕方なしだがこれは死ぬわ。ひなた」

「美紀?タルタロスに逝ったらもう帰ってくることはない。その存在の規模は掴めてはいない。誰もその存在は目下できない現実だったからな。」

　依然とこの碧依さくらのターンだ。土井純一は胸が息苦しくて息が荒くなってきた。石舟斎が応急処置に施したのはイエス・キリストの頭蓋骨からの骨髄液のエクソソームだ。この15年間一度も気づかれなかったが、くるるとの出会い、指輪戦争（エンゲージリング）との参戦で完全にトリガーとなった。

「まだまだ!?」

「滅神（ゴッドスレイヤー）天彗顎神堕性拳」

　純一？覚醒したなにものの拳が碧依さくらを貫く。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッゴホハッゴホハッゴハアッゴハッゴフォッ」

　碧依さくらは気を失った。命は無事だ。しかし、覚醒した土井純一にくるるはテラス席でコーヒーを飲んでいたが決心は鈍らなかった。

　2060年という世界遍く奇跡であり、絶望の始発点は終着点くるるは2060年。土井純一の子孫かどうかは不明だが絶望の世界は希望が必要であった。

　ゲヘナ同盟ENYCOLARESは旧にじさんじは国が認めた正規Vtuber事務所でこの東京随一であったがその正規メンバーが闇落ちしてみけねこに魂を売った闇Vtuber事務所として、同盟が組まれた。くるるの時代、人間というカテゴリーは生産性のAIに監視下に置かれる奴隷として毒ヶ衣ちなみ《郡道美玲》をマスターとする大娼婦の心臓（マザーハーロット・ハート）がこの日本を裏を牛耳る。政治も。

「純一?整ったか?まぁ、制御はまばらなんがモノにはあるわな」

「どうかな？滅神配信者（ゴッドスレイヤー）としちゃぁ、何かは掴んだ気がする。Ⅵ代目ドヤゴンガ氏の遺志は継いだ。サンタ・デル・エッチェリオ・レリーソッキドは俺に託した。あ”ぁ”～心がぴ”ょ”ん”ぴ”ょ”ん”す”る”ん”じゃ”ぁ”ってね」

　イエス・キリストのエクソソームが土井純一と完全に覚醒して救世主と一体化した姿。長い白髪に、長身でこの覇気は圧倒的な覇者を超える。

「時間的には1日が終わるのにあと12時間だ」

　碧依さくらはテラス席に戻ってジョッキー一杯にプレモルを頼んで、身体を酷使した日に呑むプレモルは至福だ。

「VOLTROOMESの時代、みけねこ統治が続きタルタロスが完全にこの東京に根を下ろす未来ならゲヘナ同盟の連中はウキウキで腹を抱えて笑うぞ。ENYCOLARESの機能は完全にみけねこに握られて消滅。で？JUNICHI、純一だ。お前はそのⅢ代目マスターである田角陸CEOからENYCOLARES4大魔法を授かる。初代マスターは星川サラまたの名をアーサー・ペンドラゴン。この時代はヴァーミリオン・ヴァン・ウォーカーという名だ。純一?日本が危ない」

「Ⅱ代目が郡道美玲?つまりはね。現ゲヘナ同盟最大規模の構成タレント・組員を要するVtuber事務所のマスターが郡道美玲という名を殺して毒ヶ衣ちなみとして正規事務所を殺し回っている。という・・・分かるか?」

　清水美紀だ。指輪戦争（エンゲージリング）タダでは済まされない事態になってきた。土井純一がテラス席でライフガードを飲んでいるところ、くるるが明かした。

「なぁ、純一?これはあんまり話さないと思っていたがこの際に言う決心がついた。石舟斎と組んでENYCOLARESは初代星川サラが事務所を創設したのが300年前だ。星川サラの子が田角陸氏Ⅲ代目マスターだ。初代は代償を払い成長が止まった。未完成の魔法その対価を支払い東京はやむなきことを得た。純?私は40年後どうなるか言える。黒いマリアⅡ代目マスターの毒ヶ衣ちなみはジェラフバルト卿を追い求めている。楠栞桜の再臨もその過程だ。楠栞桜が妄信してジェラフバルト書の悪魔を野に放った結果論うるせぇがが40年後この日本は楠栞桜の手に堕ちる。純?私は聖剣の資格、イヤ・・・・お前がこの国を救うに違いない」

「その黒いマリアって何だ?一体、指輪戦争（エンゲージリング）裏で何が動いてる?知っているなら俺にも言えるだろ?分からない事ばかりだぞ、俺にとっちゃ」

「重要な事はMURASHUGAMINGのガキどもだ。現ゲヘナ同盟をこの時代に殲滅解体させることもお前の責任だ。護りたいだろガキどもの未来を。MURASHUGAMINGの未来はお前にかかっている。分かるさ、タルタロスに逝けば。タルタロスが最終決戦場だ。現ゲヘナ同盟の闇Vtuber事務所を言う。そしてみけねこことマザーハーロット・ハートに冠する。まずはENYCOLARES所属だったがジェラフヴァルトの妄信にハマったⅡ代目マスターが郡道美玲が脱退して作ったのが大淫婦の心臓（マザーハーロット・ハート）現マスターの毒ヶ衣ちなみを傘下に六天神将軍（プリスティアゲネシス）マスターは不在がだ実力はみけねこ以上の6名が事務所を支えている。同盟最後が私たちがこの国を護れなかった肝だ。ジェラフバルト書の悪魔が支配する一応創設時はジェラフバルト卿だが現マスター及び構成人数は不明。原初の深淵（マルドゥク・グリモア）この新3大事務所がゲヘナ同盟だ。悪いな、隠す気はなかった・・・・」

「マジで言うのか?オカルト話じゃなくて?ゲームやアニメの世界やこれが現実なのか?全身筋肉痛だぜ、俺は。指輪戦争（エンゲージリング）参加で俺は言えないよ。オカルトが現実に俺はヒーローに憧れていたよ。巨人の松井秀喜は俺にとっちゃヒーローだった」

「MURASHUGAMINGのガキたちは俺が護るよ、行こうぜ、くるる」

「もう休憩終わりか」

　修行開始だ。土井純一はイエス・キリストを身体に馴染むように修行とその制御を。くるるは加藤ひなたが相手だ。

「滅神配信者（ゴッドスレイヤー）を舐めるなよぁ!?痛い目に合うぜ、こりゃぁ」

「2060年、未来は絶望に。希望はない。聖剣よ、解放」

　くるるは♪ここにおいでよ♪をイヤフォンで聴きながら剣を解放する。

　♪Come here, paradise is calling♪

　作詞作曲MASAYOSHIOOISHI編曲YUYUUTA

　Come here, paradise is calling

　If life is hard, here is something fun waiting for you.

　Find something fun to do here, drink, talk, and find a space where you can heal yourself.

　The night is exciting, the mirror ball is shining, and this oasis will provide you with a time of healing from the daily hardships and harsh reality.

　Love, love, you can't stand the level of advanced money, can you? This card can heal you.

　Let's raise our hands from the cage of this society.

　Courage, explosion, new courage in this world will heal you.

　The world is waiting for you, shine a light on the darkness of this world, live from here, hope awaits you.

　From here you will be healed, your body will be tired from this world, and your heart will be greeted by the cast, this is paradise.

　Come here, healing your body lies ahead.

　くるるは音楽を聴きながら息を深く深呼吸して聖剣を解放。

　加藤ひなたは重たい腰を上げる。

　聖剣の解放条件が整った。

　イヤフォンからはDreamClubGOのOPが流れている。

「私は未来の絶望を知っている。分かっているとも、この聖剣に誓い純一を護るとともに世界を救う」

「んじゃっ、やっか」

　加藤ひなたとくるるは修業に励んだ。

　時間が経って3日があっという間に過ぎ去った。

　土井純一はイエス・キリストの覚醒で神と同化することを手に入れた。

　全身、白く輝いて自在にイメージしたとおりに戦える。

　―――――指輪戦争（エンゲージリング）――――――

　終盤に差し掛かる。MURASHUGAMINGと加藤下総守雲刻斎純一の断章を。

　次章はMURASHUGAMING・加藤下総守雲刻斎純一の回想。

　第4次が始まる100年前安政6年（1859）が次章の初めである。