第39話 ミサさんと一緒 3


 「帰ったぞー、今日は誰か帰って来ておるかー? それとも皆野営かー?」


 玄関が開き、ミサさんの声が聞えて来たのだが……今はちょっとそれどころじゃなかった。


 「ミサさん! 避けて下さい!」


 「は?」


 彼女の登場によって、警戒心がそちらに向いてしまったのが良くなかった。

 魔法で作られた氷柱が飛んでいき、ミサさんのすぐ隣の壁に突き刺さる。


 「来るな! 来るなっ!」


 「いい加減落ち着いて! 敵じゃないって何度も説明してるじゃないですか!」


 「うるさいっ! お前等もアイツ等と同じだ!」


 こちらに物凄い敵意を向けて来る……少年。

 うん、少年だった。

 滅茶苦茶美人さんなんだけど、少年だった。

 身長はフレンくらいだし、顔は整っているし、長い銀髪はとても美しい。

 でも男だ。

 しっかりと風呂場で確認した。

 俺とリオと、そしてダグラスさんで気を失っている彼を洗浄したので間違いない。

 しかし途中で目覚めてしまったのが問題だった。

 どうやら襲われていると勘違いしてしまったらしい。

 この見た目だ、もしかしたら幾度となく怖い思いをしたのかもしれない。

 でも頼む、俺達を変態だと勘違いするのは止めてくれ。

 あと魔法攻撃も勘弁してくれ、家が壊れる。


 「来るな! 変態共!」


 「だから違うって言っているでしょう!? 俺達は君を保護しただけです! ホラ、俺等服脱いでないでしょう!? 武器も持ってません! あといつまでタオル一枚で暴れるつもりですか! ミーヤさんがどっか行っちゃったじゃないですか!」


 「うるさい!」


 さっきから散々説明しているのだが、興奮状態にあるらしい彼は止まってくれない。

 武器を抜いてしまえば更に相手が興奮するだろうから、今の所ダグラスの盾で防いでもらっている訳だが……これも何時まで続くか。


 「落ち着いて! 私達、敵じゃない!」


 フレンが叫べば、一瞬だけ戸惑った様子を見せる少年。

 夜に一度会っているというのは間違いないらしい。

 しかし、風呂場で男三人に囲まれていたのが相当恐怖だったのだろう。

 彼は再び魔法を発動し始め――


 「落ち着かんか、クソガキ。他人様の家では静かにするもんじゃぞ」


 「……え?」


 いつの間にか背後に回ったらしいミサさんが、彼の顔面に何かの薬品をぶっ掛けた。

 それと同時にバタンッ! と派手な音を立てながら彼は倒れ、床の上で痙攣している。


 「安心せい、しばらくすれば痺れは抜ける」


 「お、まえっ!」


 床に転がりながらギリッと奥歯を噛みしめる彼に向かって、ミサさんは口元を吊り上げて鋭い犬歯を見せつける。

 あ、ヤバイ。

 こっちを敵だと認識している相手に対して、あの表情は間違いなく誤解を生む。

 というか、敵以外の何者にも見えないだろう。


 「貴様には今からいくつかの質問に答えてもらうぞ?」


 「絶対……言いなりになんて、ならな――」


 悪の親玉みたいな笑みを浮かべるミサさんが彼の目の前にしゃがみ込み、更に口元を吊り上げる。

 もう駄目だ、終わりだ。

 完全に敵認定されて、痺れが取れたらまた攻撃されるやつだ。

 なんて、思っていたのに。


 「顔色が悪いぞお前、前にちゃんと飯を食ったのはいつじゃ? 腹は減っておるか? 嫌いな物はあるか?」


 「……は?」


 「コイツ等に拾われたか? ったく、毎度面倒事ばかり持ってきおって。まずは飯じゃ飯、もう晩飯の時間じゃからな。いつまでも素っ裸で暴れまわりおって、はしたない」


 溜息を溢した彼女は未だ動けずに居る彼に肩を貸し、椅子に座らせる。

 あの……あまりにも反応が淡白な気がするんですが。

 ポカンと口を開ける俺らに蹴りを入れながら、皆揃ってキッチンへと連行されるのであった。


 ――――


 「うめぇ!」


 「そいつは何よりじゃ、飯は逃げんから落ち着いて食え」


 結局彼の痺れが抜ける頃には料理が完成し、今では口の周りを汚しながら少年が食事を口に運んでいる。

 彼の服はそりゃもう見事にドロドロに汚れていたので、フレンが用意してくれた服を着ているが……きっともう突っ込んではいけないのだろう。

 そして俺達はと言えば、皆食事を前に固まっていた。


 「あの、ミサさん……これはですね」


 「ちゃぁんと説明はしてくれるんじゃろうな? 馬鹿共。眼を放した途端面倒事に巻き込まれおって」


 声を上げてみれば、彼女からは非常に呆れた視線を向けられてしまった。

 まぁ、そうですよね。

 という訳で今日俺達に起こった出来事を話し始めれば、少年も食事を続けながら話に耳を傾けている。

 彼からすれば、自らが気を失っている間の情報なのだ。

 気になるのは仕方あるまい。


 「なるほどのぉ。つまり、お前等にはさっぱり事情が分からないが、とりあえず何かキナ臭かった。拾ったから放り出す訳にもいかず連れ帰って来たと」


 「そ、そうなりますね……」


 俺が答えれば、彼女はもう一度溜息を吐いてからビシッと真横の床を指さした。


 「ミーヤぁ~、正座。額を出せい」


 「はい……」


 ミサさんの隣で膝を折り、前髪を上げたミーヤさんに対して。

 ズバンッ! と凄い音を立ててデコピンが炸裂した。


 「お前がパーティリーダーじゃろうがい、もちっと現場で冷静な判断は出来んのか。もし判断出来なかったとしても、無暗に知らん奴を住処に運び込むものではない。更に言えば、同じ旧市街にドレイク達も居ると知らんかったのか? 合流して相談する事だって出来た筈じゃ。常に情報を集め、それから行動せんか馬鹿者」


 「ず、ずびばせん……」


 思いっ切り涙声のミーヤさんが、額を抑えながら蹲っている。

 さっきのは非常に痛そうだ……というか、やっぱりミサさんって俺等より絶対強いよね?


 「お前等からすれば可愛い子が気絶しておって、それを狙う悪い冒険者が居る。程度の想像かもしれんがのぉ、もしもコイツが見た目に似合わない罪人だったらどうする? こやつを探していた奴らが、正式な依頼の元コイツを探していた場合はどうじゃ? お前達がやったことは仕事の妨害か、悪事の加担に他ならんぞ?」


 「まぁ、そうなんですけど……その」


 額を抑えたミーヤさんが、恐る恐る顔を上げれば。

 椅子に腰かけながら微笑みを浮かべるミサさんを見て、再び勢いよく頭を下げた。

 気持は分かる。

 今のミサさん、笑ってるけどめっちゃ怖い。


 「はぁぁぁ……とはいえまぁ、連れて来てしまったものは仕方ない。事情を聞かせてくれるかのぉ? 銀髪のお嬢ちゃん」


 一気に喋って疲れたのか、ミサさんはお茶を飲み干してからため息を吐き、改めて客人に振り返った。

 しかし、それが良くなかった。

 だってその人は。


 「男だ」


 「ん? なんじゃと?」


 「俺は、男だ!」


 「ず、随分ぺったんこだとは思ったが……お前男だったのか!?」


 驚愕の表情を浮かべるミサさんに、彼は更に激高していく。

 相当女扱いされるのが嫌なのだろう。

 だったら髪とか短くしちゃえば良いのに……。


 「男なんだからぺったんこに決まってんだろ! ふざけてんのか!」


 「口の悪いガキじゃな……ふんっ! 男でもある奴はあるもんじゃ、貴様の様な貧相なぺったんこと違ってな!」


 「あるのか!? って、いやあり得ないだろ!」


 「胸筋がモリモリしていればぺったんこではないわ!」


 「それなんか色々違うだろ! 筋肉じゃねぇか!」


 「ソレを言ったら女の胸だって脂肪の塊じゃろうがい!」


 なんか良く分からない方向へ白熱してきた二人の戦いは、終る様子が見られない。

 というか、この議題に終着点はあるのだろうか。

 あぁ……色々と時間が掛かりそうだ。


 ――――


 食事と乳の口論を終えた後、少年はポツリポツリと喋り始めた。

 ちなみ口論の末、筋肉でも脂肪でも“ある”のは素晴らしいという結果に行きついたらしい。

 その為、ミサさんはちゃんと彼の事を男だと認めた様だ。

 物凄くどうでも良いけど。

 そしてフレンが自らの胸を押さえて、非常に悲しそうな顔をしていたのは見なかった事にしよう。


 「俺は、その……一応貴族で。あ、いや元貴族って言った方が良いかな? 絶縁書叩きつけて出て来ちゃったし」


 とんでもない台詞から始まった彼のお話は、しばらく続いた。

 右も左も分からぬまま、とりあえず手っ取り早く仕事に就くなら冒険者だ! という結論に至った彼は、手にした少ないお金で中古の防具と武器を買ったそうな。

 とはいえ本人は魔法を使うのが得意だったようで、あまり装備が意味を成している様に思えないチョイスだったが。

 あと防具屋の店員も彼の事を女だと勘違いしたらしく、装備していたのは完全に女物の鎧。

 本人は知らずに着ていたそうだが、それを伝えた瞬間打ちひしがれていた。

 女の子に勘違いされると怒るのに、自らスカート履いて歩き回っていた様なもんだもんね。

 そりゃ周りも勘違いするさ。


 「どうしよう……もう、金ない……」


 「私の装備、貸そうか?」


 「それ結局女物じゃん!」


 ちなみに今君が来ている平服も女物です、フレンの予備です。

 なんでサイズ合っちゃったんだろうね。

 とまぁ色々あった訳だが、その後冒険者登録を済ませた所でバールドに声を掛けられたとの事。

 戦闘の基本を教えてやるとか、ランクアップの近道を知っているとか、パーティに入れば守ってやるとなどなど。

 グイグイくる彼等の誘いを断る事が出来ず、臨時という形で参加。

 大体その時点で察しがつくが、夜になったらテントの中で襲われそうになったんだとか。

 そして男だという事が判明した結果、態度が一変したと。


 「なんというか、どっちもどっちで間抜けな話じゃのぉ……というか、そういう輩がおるから冒険者は荒っぽく見られるんじゃ」


 大きなため息を溢したミサさんが、皆にお茶のおかわりを注いでいく。

 そして嬉しそうにお茶を啜る彼、エルメリア。

 なんだろう、さっきまでの戦闘が嘘の様に和んでいる。

 それで良いのかと言いたくなるが、彼は今一度表情を引き締めてこちらに向き直った。


 「それで、その後がヤバかったんだよ。アイツ等にテントから放り出されて、水汲んで来いって命令されたんだけど」


 「そこで、遭遇した」


 ブイッと指を立てるフレンに、少しだけ表情が緩むエルメリア。

 多分メンバーの中で彼が一番心を開いているのはフレンなのだろう、もしくは餌付けしたミサさんか。


 「水汲んで帰ったんだけどさ。そしたその、テントに女の人が居て。姿は見てないんだけど……」


 「旧市街で女の人? 他のパーティと合流したって事かな。人数は?」


 「えっと……ごめん、わかんねぇ。すぐ逃げ出したから」


 どういうことだ?

 今の所逃げる要素が見当たらないんだが。

 そもそも人数を確認していない処か、姿さえ見ていない。

 詰まる話テントに入る前から逃げ出した事になる。

 件の女性から襲撃されていた、とか?

 いやしかし、バールド達がウロウロしているのも確認しているし。

 逆だったとしても、そもそも夜遅くに他のパーティの寝床近くをうろつく意味が分からない。


 「それってもしかして、バールド達が他の冒険者パーティを引っ張り込んで無理矢理……的な感じっすか? だとすれば、今すぐ旧市街に戻ってとっ捕まえて来ないと」


 ダグラスが食い気味に覗き込めば、エルメリアはブンブンと首を横に振った。

 いや、本当にどういう事?

 なんて、全員が首を傾げながら彼の事を覗き込んでいれば。


 「最初は俺もそう思ったんだよ。その……えっと、そういう声が……聞こえてたし」


 顔を赤らめながら、えらく小声でポツリと呟くエルメリア。

 あぁ、一応行為に及んでいたのは間違いない訳だ。

 でもそれだけの理由で逃げ出すって事は無いだろう。

 離れたくなる気持ちは分かるが、夜の旧市街に一人で飛び出せばどうなるかくらいは想像出来る筈だ。

 色々と想像しながら、次の言葉を待ってみれば。


 「問題なのはその後。悲鳴が上がったんだ、今度は男の声で」


 「その女性から逆襲されたとか、そういう事でしょうか?」


 「わっかんねぇ。けど女の方はすげぇ余裕そうな声を上げてて、男の悲鳴の方がどんどん増えていって……」


 ミーヤさんの質問に答えたエルメリアは、どんどんと顔色を悪くする。

 よほど酷いモノを聞いたのだろう。

 皆揃って、同情の眼差しを向け始めたのだが……。


 「でもさ、その女が言ってたんだ。変異がどうとか、魔力が溢れ出すのがどうとか。それに、“所詮人間なんてこんなものか”って呟いてた。だから、怖くなって。テントの中に居るのは人じゃなくて化け物なんじゃないかって。だから逃げたんだけど、追って来たんだ。さっきまで悲鳴を上げてた筈の男達が。これって変だろ!? だって皆死にそうな悲鳴上げてたんだぜ!? なのに、追って来るのは女の方じゃなかったんだよ!」


 正直、訳が分からない。

 普通なら鼻で笑ってしまいそうな与太話だと思われるだろう。

 しかしながら、実際にこの子は隠れるようにして夜を過ごしていたし衰弱していた。

 更にバールド達もこの子の事を探していた訳だし……なんだかえらく不穏な空気が漂い始めている気がする。


 「ま、それが全て本当の事だったとしても、調べてみない事には何とも言えんわなぁ。とりあえず明日は冒険者ギルドで、そのなんとかって男を探す事じゃな。ソイツが何かしら情報を知っている事は確かじゃろう。エルメリアがされた事を伝えれば、ギルドだって動いてくれる筈じゃ」


 全く面倒だ、とばかりに溜息を溢しながらその場で体を伸ばすミサさん。

 その様子にエルメリアは「本当なんだって!」なんて食って掛かるが、ミサさんは彼の頭がガシガシと撫でながら落ち着く様に命じた。


 「ま、なんにせよ明日じゃ。今日はもう遅い、今から焦った所でどうにもならんわ」


 いや、むしろ今すぐにでも動いた方が良さそうな事態に思えるが……。


 「いえ、俺だけでも……もう一回旧市街に向かうっす。もしもエルメリア君の言ってる事が本当なら……“元”メンバーとはいえ、見捨てるのはちょっと夢見が悪いっすから。それに勘違いだった場合の方が問題っす。単純に女の子攫って悪さしてるようなら、ぶっ飛ばしてギルドに突き出してやんねぇと」


 そう言ってダグラスさんが立ち上がった。

 やっぱこの人正義感強いよな、良く今まであのパーティでやって来れたよ。

 まぁバールドがアレなだけで、他の仲間も全員が似たような人ばかりという訳ではないのだろうが。


 「それじゃ、俺達も一緒に――」


 ダグラスさんと共に向かおうと立ち上がった俺達だったが、ミサさんがパァン! と強めに両手を叩いて音を立てた。

 そして。


 「ならん、こんな時間から旧市街なんぞ許可せんぞ。新顔のデカブツもじゃ、お前も大人しく今日はココに泊まれ」


 反論なんぞ許さない、といった雰囲気でミサさんから鋭い瞳を向けられてしまった。


 「夜の敵地は、ってのは言わなくても分かるな? そしてこの件に関して我々は確証を持っておらん、つまり外堀も埋めないまま飛び出した所でどうにもならんという訳じゃ。そもそもソヤツ等と遭遇して、どうするんじゃ? 昨晩お楽しみだった女に刺されなかったか、とでも聞くつもりか? 大人しく今日は休め、誰しも体力は無限ではない」


 「でも、だったら俺だけでも……」


 「ならん、臨時とはいえパーティを組んでいるのなら団体行動せよ。一人が無茶をすれば、周りが引きずられる」


 グッと拳を握ったダグラスさんも、言葉を飲み込んで席に座り直す。

 というかミサさん、初対面の人に対しても容赦ない……。

 今ではエルメリアも、ポカンと口を開けながら彼女を見つめている程。


 「ま、今は気にするな。何をどう頑張っても悪い事は起こるもんじゃ。駄目だった時は駄目、それこそいくら必死で足掻こうとな。その逆もまた然り、じゃ。だから今はゆっくり休め」


 「ちなみに俺、本当に泊まっちゃって良いんすかね……」


 「全ての可能性を警戒せよ馬鹿者。元パーティメンバーという事なら、お前の宿は向こうに知られておるんじゃろ? エルメリアの言った事が全て本当だった場合あまり良くない事が起きておる。それに関わってしまっているのがお前達じゃ、もしも相手に気取られたらどうなる? 寝込みを襲う方が圧倒的に楽じゃろうが」


 「う、うっす」


 再びミサさんからピシャリと怒られてしまったダグラスさんが、今まで見た事ないくらいに身体を小さくして黙ってしまった。

 ほんとこの人……誰に対しても強めに出るよね。

 勇者パーティの皆にさえ、この調子だもんなぁ。

 とてもじゃないが、俺達には真似できないと思う他なかった。


 「ま、増築したとはいえ部屋が足りないんじゃがな」


 駄目じゃん!

 思いっ切りツッコミを入れたくなったが、彼女はケラケラと笑いながらヒラヒラと手を振った。


 「ま、誰かしら一緒に寝れば足りる。リックとフレンとかで良いんじゃないかのぉ、少し前まで一緒だったんだから問題ないじゃろ」


 だから何でこう、今日はそういう誤解を招きそうな発言が飛び交うのだろうか。

 もう色々諦めて思考を止めてしまおう、そうしよう。

 あぁ、皆の視線が痛い。

 特に男性陣からは、妙な視線を向けられてしまったのであった。

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