また明日な

加納海

第1話ロreゼロから始めるパチンカス生活

「長月達平は私に焼肉をおごるべきですよ」


「お前は何をいってますの?」


「CR機と5号機が無くなり諦めて6号機打つしかないかとレム、ラム誕生日にスロットreゼロを観念して打ったのですよ」


「ついにスロット冬の時代ですわね」


「朝1でストレートでA天井行って負け! 次もB天井で負け! ないなと思ったら」


「それは諦めた方がいい展開ですわね」


「終了画面で皆がパジャマ着てたのですよ」


「それってつまり……」


「設定6を掴みましたのよ! それですぐにコンビニに駆け込みATMから家賃全て引き出して来ましたのですよ!」


「666円です」


「そして閉店までブン回しましたですよ!」


「それでいくら勝ちましたの?」


「マイナス8000」


「マイナス?」


「マイナスですよ」


「reゼロの6ってエクストラ設定で解り易くて勝ち確定ではなくて?」


「設定6なのにA天井2回いって当たっても毎回300越えでほとんど増えず、負けたんですの!」


「そらキツイですわね」


「笑えよファンシーちゃん」


「それって私がロリコーンちゃんに言わなくちゃいけないセリフな気がしますわ」


「そしてリベンジとしてPRe:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりverをこうして打ってるですけど……」


1500オーバー


「1000円で21回転だから粘りましたがまさかここまで連れて行かれるとはおもわなかったのです」


「でも赤バレですわ! 激アツが来ましたの!」


「ここまで来たら当たりですよ!」


私たちは何故パチンコを打つのか? そうここで脳汁をだすためである。


「ここで鬼がかりRUSHに入って20000発出せば帰れるのです! あの平和な穏やかな生活に!」


だか現実は非常である。


ここから始めましょう。ゼロから、いえマイナスから!


この物語はホールという異世界に迷い込んだ少女達の稼働記録である。



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