幕間2 軋み蠢き胎動す
鉄の音がする。
ガシャリガシャリと、ある洞窟から響く。
グチャリと、何かを咀嚼する音が聞こえる。
洞窟の奥深くには、ある怪物がいた。人の身体があるが、その少女は虚な目をしている。そして、その少女を護るように覆い被さる金属の何かの後ろから生えた竜のような2つの口が、先程倒したのだろう、狼のモンスターを食べている。
すると、その口は洞窟の入り口を見ると、少女はふらりとしながらも立ち上がる。倒れそうになるが、少女を守るように覆い被さる金属の巨大な腕が少女を支える。
すると、少女はそのまま外に出て…虚なまま歩き出した。
ー
「…ここにいる」
ある少女はそう言う。青髪で鎧を着た、腰にレイピアを携えている少女はある情報をもとに、グローシアへ向かう馬車に乗っていた。
「…やっと会える…」
少女はそう呟くと、耳飾りに触れる。その耳飾りは、この世界にはないマリーゴールドの耳飾りであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます