その後とこれから
あれから数日が経過した。
モンスターが人を守りながらモンスターを倒したという話がグローシアではうるさいくらいに流れており、マスターを探している人もいたりする。
まずは、グローシアについてだ。グローシアには【建築士】と言う職業が集まった【建築士協会】があり、その人たちによって街は元通りになっていた。今では、屋台が普通に出ているくらいである。
次にハヤトだが、【治癒術師】の冒険者曰く、「生きてあそこまで回復してるのは異常」らしい。あとで、ギルドカードという現在の自分の状態を見れる証明書兼ステータス閲覧書みたいな奴で見た所、何故か新たに【分別】と【火炎耐性】が手に入っていた。
【火炎耐性】はボルネス戦で身についたのはわかるが、【分別】はと思い調べるが、『二つに分ける』の説明しかなかった。本人はあまり考えていないが…
今は安静にしながらも、ギルド長に呼ばれギルドにいる。
アッシュとアリシアだが、2人は夜中にひそかに会い、楽しそうに話し合っている。グレイト曰く、「あぁも楽しそうだと微笑ましい」とのこと。
あと、エンシェントドラゴン戦を経験したからか、アッシュの種族が進化しており【ハーフ・ヒューマン・デュラハン】になっていた。説明では
・人にもっとも近しいデュラハン。アンデット特有の半不死身さがありつつも、生殖が可能になっている。誰も知らない未知の種族。
とのこと。矛盾してるが…まぁ異世界だし。未知って言ってるし!問題はないな!うん!
あと、エンシェントドラゴンはおいしく調理されました。
三人称は一旦終了で、ハヤト視点に戻りまーす!
ー
「…で、お前はモンスターテイマーだよな」
「モンスターマスターです」
俺は目の前にいる厳つい男性 ギルド長のガレットにそう話す。何故こうなってるかは言わずもがな…である。
「モンスターマスターか…あんな不遇職業か」
「不遇職業…確かに、モンスターをテイムしない限り弱い職業ではありますけど…」
「それが原因だな…テイマーはテイムに特化しているが、マスターはそうじゃない。だから不遇職業なんだ…お前、あのデュラハン以外に何がいるんだ?」
「ミノタウロスのやべー奴とグランドダッシュドラゴンです」
強ち間違いじゃない感じで言う。グレイトの種族名は言わないのかって?…言ったら面倒なことになりそうだからね…
「グランドダッシュドラゴン!?テイムしたのか!?」
「はい、何故かグランドダッシュドラゴン…ティラノからテイムされに…」
「…妙なこともあるもんだな…あと、あの戦闘跡だが…」
「…魔族と戦いました」
「…どんな魔族だ?」
「灼熱将軍 ボルネスと名乗ってました。あと、灼熱聖剣 フレアネメシスとか言うのを…」
「…待て、なんで魔族が聖剣を使ってるんだ?」
「わかりません」
「…戦っただけか…しかし、ボルネスって言う魔族は知らないな…というか、あれほどの力を持ってるなら俺たちが知っていてもおかしくないんだが…」
「あと、妙なことを…確か、無関係な奴は巻き込まないとかなんとか…あと、我が王と言ってましたし…」
「…魔王か…だが、そんな奴聞いたことが…確かに魔王は6人いるが…」
そんなにいるのかよ…
『アリシアから聞いたのだが、獣魔王と淫魔王、海魔王に空魔王、龍魔王に氷魔王がいるらしい。元々は7人だったが、ある勇者が滅魔王を倒したらしい』
『えっ、強そうだな滅魔王』
『強かったらしいからな…だが、その勇者はその後行方をくらましたらしい…仲間を残してな…詳しくは図書館で調べれば良いだろう』
『…そうする』
まぁ、脳内会話でそう話し合いながらも俺はガレットさんと話し合った。
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