番外編【緑川】
目覚まし時計が鳴るキッカリ2分前に、俺は起きた。
何時もと変わらなかった事に、満足した俺は隣で寝てる妻を起こす。
妻は低血圧で寝起きはすこぶる悪い。
「う、う~ん……ZZZ……」
これも何時もの事で安心して、ベッドから起き上がる。
支度をして朝食を食べ出した頃に妻は起きて来て一緒に朝食を食べる。
「あなた、今日は遅くなりそう? 一緒に食べれるのかしら?」
妻とは、学生の時に結婚した。
子供が居ないせいか、夫婦仲は良いと思う。俺も妻も子供はどうしても欲しいと思った事は無い。
隠し事も、ある事を除き無いし、浮気など考えた事もない。
はたから見たら、つまらない人生に見えるだろうが、自分では満足している。
「ああ、多分何時も通りだ」
妻も満足そうに頷き、二人で家をでる。私は会社へ、彼女は画廊へと。妻は一応名の知れた絵描きなのだ。
会社に着くと、パソコンのスイッチを入れ顧客の動静を探る。営業は苦手の俺が、この会社に居られるのも、情報を的確に掴み、同僚に一速く伝えて契約を取れるためだ。
ウリアゲンジャーのメンバーになったのも、情報通と名前のおかげでなった。
敵と戦うのは、正直シンドイが秘密を持つと云うスリルは俺の活力源になっている。
「緑川、出動だ!」
リーダからの呼び出しだ。俺は着替えて出動する、日本(守備範囲)を守るために――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます