『ぬこ探し(という名のコメディ回)』
ギルドから出て数分。
依頼主の邸宅に向かってフンフフンと歩くマッド。
神子が来てお祭り状態の街はやはり騒がしく、全員が楽しげだった。
だがまあ、大通りは通れない。
ので、少しよけた細道に躊躇なくマッドは進む。
さて、ここで金髪狂人ロリ執事の新しい属性を教えよう。
マッドは方向音痴だ。
十字路を右に前にと進んでいけば工業区、商業区、疎外区と過ぎていき、最後にたどり着いたのは
「( ,,`・ω・´)ンンン?」
「ん?身なりのいい嬢ちゃんがこんな場所になんか用か?」
スラムだった。
「どっこ?」
「迷い込んだのか?ここぁスラムだぞ?」
「す、らむ?らむ!」
「キュー」
マッドの背中からパオヨエーンとラムが飛び出す。
獣士になったことで体内に従えた者たちを入れることのできるインベントリが追加されたので、そこからポヨンと出てきたのだ。
「お?スライム…ブラッティースライムか!てか、どっから出てきたんだ?」
「( ,,`・ω・´)ンンン?」
ちなみにマッドになんも言わないでラムとルフは勝手に出入りするのでインベントリが生えたことにマッドは気が付いていない。
そんなラムはマッドの頭の上でニョンニョンと体を縦長にしたり横長にしたりしている。
「…ま、いっか。で、君はどこに行きたいんだ?」
「( ,,`・ω・´)ン、じゅみん、が、ががが、い!」
「じゅみん…住民街か。街のほとんど逆だぞ?」
「( ,,`・ω・´)ンンン?」
「ハァ、たく、ボスに協力してもらいに行くぞ。スラムの出入り口って呼ばれてる場所から行った方がなんもなく行けるだろ。」
「( ,,`・ω・´)ン!」
そんな感じで優男君に連れていかれるマッド。
コメント欄は危機感持ってくれ!と少し荒れていたが、まあ
^^^^^
「…んで、少女誘拐と?」
「ちげえんです!迷子を保護して!」
「ほーか、嬢ちゃん大丈夫か?こいつに体触られたりしてないか?」
「( ,,`・ω・´)ンンン?」
あらすじ☆
スラムのボスが住んでそうな館に入る
優男がすごい目で見られる
ボスの前へ
優男君、拘束される!
質問
詰問
なう
「俺言ったよな?女子供にも手え出していいけど、女の子には手え出すなって。言ったよな?」
「だか…手え出してねえですって!」
「でも嬢ちゃんは“うん”って言ってんぞ?」
「疑問を顔で表してるだけですよ!」
「言い訳無用!」
「アナゴサン!?」(断末魔)
ボスの理不尽な攻撃が優男に襲い掛かる!
完全に不要な暴力なのでは?マッド(のリスナー)は訝しんだ。
「さて、嬢ちゃん。こんなスラムにいったい何の用――」
以下略
その後、何事もなかったかのように介抱された優男は目覚めると同時にマッドを住民区まで護衛するように言われて最初に謝れや!とキレた。
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