第18話 ミスティア、面倒ごとの予感がする
ミスティアはいつも昼の1時に起きる。他の7賢者は寝坊だと怒るが、ミスティアは仮にも怠惰の賢者なので仕方ない。
そう思い起きると、ヴィルフィールはやはり起きていた。
ヴィルフィールは7賢者の中でも特に
その話を聞いた時、いつかぶっ倒れそうだとミスティアは思った。
「おはよう。ヴィル。朝食は?今日は何って言ってた?」
「もうおはようの時間じゃないですよ。今日は食堂は休みでしょう」
「あ、そうだった。じゃあ、何か買いに行くかー」
ミスティアはそのまま、宿を出て露店の食事を買って宿に戻る。
お気に入りのアップルティーを淹れてそれと一緒にサンドイッチを食べる。
「ごちそうさまでした。……あ。ヴィル、ギルドから手紙来てない?昨日ギルド長にお茶会に誘われたんだけど」
「ああ、その手紙なら来てましたよ。そこに置いてあります。……あと、面倒くさそうな手紙も来ていましたが」
「面倒くさそうな手紙?何それ?」
仕事中毒者であるヴィルフィールがそういうのであれば、かなり面倒くさいことなのだろう。
だが、私には関係がないと思ったミスティアだったが、自らにも関係のあることだとは、思いもしなかった。
そして、それが本当に面倒くさいことだということだということも、ミスティアは知らなかった。
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