第16話 ミスティアとヴィルフィール、絡まれる

ミスティアとヴィルフィールは冒険者ギルドに来ていた。

いくつか依頼をこなしてから街の外へ出なければ怪しまれてしまうためである。

それに、当分の食事はここで取ろうと考えたからである。

ミスティアたちは丁度良さそうな討伐依頼を受けることにした。


「ミスティア、こいつの討伐なんてどうですか?」

「ああ、いいわね!ランクは……Bランクか、なら受けれるわね!こいつの肉は美味しいから、ちょっと多めに狩ってしまいましょう!」


ミスティアとヴィルフィールは、依頼を受中するために早速受付に向かう。

すると、前にすっと大柄な男が入り込んできた。


「お前ら、Bランクの魔物は結構強いぞ?そんなひょろひょろでどうやって倒すってんだ?」

「魔法で。心配はしなくていいわよ。私も彼も、強いもの」

「その通りですね。全く知らない方にBランクの魔物如きに忠告されたことなんてないので、新鮮でいいですね」


ミスティアとヴィルフィールは国にいたときは7賢者として有名だったため、心配はされるわけもなく、逆に討伐に出た時は逆に魔物が同情されていた。

まあ、国が違えばそんなことも知らないだろうが。


「まあ、とにかくそこをどいてくださいませんか?邪魔です」

「ああ!?」


ヴィルフィールはそういうと、目の前の男を軽く押す。

すると、目の前の男は押された方向に吹っ飛んでいく。それをみて、周りは唖然とした顔でミスティアとヴィルフィールをみている。

ミスティアは、すぐにヴィルフィールと受付カウンターへ行き、依頼を受注した。

全く人騒がせな奴だったと思ったミスティアだった。

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