第5話 ミスティア、冒険者と仲良くなる

冒険者になると決めたはいいが、冒険者ギルドと呼ばれるものがある場所を知らない。

そのため、助けた冒険者達に話を聞くことにした。


「ねえ、貴方達。冒険者ギルドへの行き方を教えてくれない?私、国にずっとこもってたから知らないのよね」

「あ、ああ…なら、案内しようか?」

「本当!?なら助かるわ!」


早速、ミスティアは助けた四人と行動することを決めた。


「そういえば、名乗ってなかったな。俺たちはBランクパーティーツヴァイだ。俺はリーダーのガルム。戦士なんだ」

「私は、攻撃魔法使いのリィーム。よろしくね」

「私は治癒魔法使いのニアです」

「そして、僕が魔法剣士のレイ。剣より魔法の方が使えるよ」


ミスティアは、少しの間だが、この四人とは仲良くしようと思った。

そして、自らも名乗ることにした。


「私は魔導師ミスティア。短い間だけど、よろしくね」

「ああ、よろしくな」


やっぱり、この世人とは仲良くなれそうだと思った。



しばらく歩いていたのだが、ミスティアはそれが我慢できなかった。


「……ごめん。四人とも。歩くの面倒くさい」

「「「「えっ?」」」」

「だから………」


「転移するね?」


そう言ってミスティアは、何の説明もなく冒険者ギルドへと転移した。

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