じゅんあいだー!!!

このレビューは本編を先に読んでからどうぞ!


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小2『あ、いいこと思いいついた! これがかんせいしたらひろはもうわたしにメロメロね!』

小3『かんせいまで先は長いなぁ。ひろ、ちゃんと大事に取ってるよね? すてちゃってたら泣くよ?』

小4『いくらひろでも、もうバレンタインの意味くらいわかってるよね? ギリチョコってことにしてるけど、本命だって気づかれちゃったらどうしよう……』

小5『それにしても、折り紙は取っておいてくれてるっぽいけど、本当の中身には気づいてないんだよね? どんかんだなぁ……。けど、この時点で見られたら……っ。ああ、気づいてほしいけど気づいちゃダメ!』

小6『毎年毎年わたしもよくがんばるなぁ……。っていうか、小2のわたし、なんてことを思いついてくれたんだ……。完成するまで告白できないなんて辛くない?』

中1『はぁ……。なんで素直に言葉にして言わないんだろ……。こんなことしてるうちに、ひろが他の誰かに盗られちゃったらどうしよう……。これでいいのかな……?』

中2『友達は素直に告白してたなぁ……。わたしももういっそ……。ううん、ここまできたら、意地でも完成させないと!』

中3『ひろと同じ高校行けるかな……。これからもずっと、ひろと当たり前に一緒にいたいから、頑張らないと! っていうか、そろそろわたしの気持ちに気づいてもいいんじゃないの!? ひろってどこまで鈍感なの!?』

高1『周りはもうカップルだらけだなぁ……。それに対して、わたしは相変わらず回りくどいことを延々と……。バカみたい……。これでひろと結ばれなかったら、ひろを呪い殺せるかも……』

高2『ひろの鈍感さも大概酷いけど、もう十回もこんなことやってるわたしはいったいなんなんだろう? わたし、ただ告白するのが怖いだけの臆病者なのかな……』

高3『ついに、来年からはひろとも離ればなれになっちゃうな……。本当にこれでいいの? ひろだって大学生になったら、きっと他の誰かと付き合ったりする……。でも、告白して振られたら、もう幼なじみでも友達でもいられないの? そんなの嫌だ……』

大1『ひろ、まだ彼女はいないみたいね。それ、わたしがいるから? ……なんて、都合のいい妄想よね。ひろ、全然そんなそぶりないし……』

大2『……ひろってもしかして恋愛に全く興味がないのかしら? いくらなんでも、二十歳にもなって全く女っ気がないのってどうなの? ひろの心がわからなくなってきたかも……?』

大3『さーて、いよいよ完成が近づいてきたなぁ……。感慨深いというか、自分のバカさに呆れるというか……。ひろ、ちゃんと全部取ってあるよね?』

大4『……ついに今年で完成か。わたしの十五年分の想い、届いてくれたらいいな。でも、今まで通りにわたしたらまた気づいてくれないから、ちょっと念押ししないとね。ねぇ、ひろ、わたしね、ずっとずっと、あなたのこと……』

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 続きは本編を読み返すと良いですよ!
 素敵な純愛物語に心を洗われてしまいましょう!