バブみ道日丿宮組

お題:とんでもない交わり 制限時間:15分

 オスとオス、メスとメス。

 昔は禁止されてた。今だってあまり大きな声でいえるようなものではないが、存在自体は許されてる。

 同性はダメなのに近親相姦は普通にある。血を濃くするという理由もある。近親の年齢は中学に入るか入らないかのもの。小学生ぐらいもいたらしい。

 日本人は生まれながら、ロリコンだったのかもしれない。

 今みたいに長寿じゃなく、戦で命を失うからこそ、若い個体を求めたのかもしれない。

 とはいえ、自分の娘が嫁になり、姉が母になるというのはやはりよくわからない。

 性癖はだいたいよくわからないものが多い。

 乳、眼球、ヘソ、髪、足。

 そういうものがある。それだけを抽出してしまうと、昔の人のことをとやかくいえるものじゃないと思う。

 昔にそういう性癖がいたのかはわからない。

 跡継ぎを作るという名目が性行為であっただろうし、趣味の範疇でやってたとは知らない。

「……」

 いざ、行為に自分が置かれるとなると、心臓の高鳴りが激しくなった。

 交互にお風呂に入ることになり、今相手が入ってる。

 一緒に入ろうとか言われたけど、断った。

 相手の成長した肉体美を見てしまったら、ちょっと悲しい。いや、だいぶ悲しい。

「……むむ」

 ぺたぺたと触る。

 オスと判断できるメスの身体だった。

 つまり今から、近親相姦をするようなものだ!?

 違うか。

 同性で性行為をするだけだ。愛を確かめるだけ。

「……はぁ」

 自分の家であれば、もっと落ち着けたのだろうが、ここは相手の家。彼女の匂いが充満してる。タンスを開けてみれば、カラフルな下着があった。

 私の趣味じゃないけど、なんかえっちな下着な気がする。

 自分もこういう下着をつければ、多少は大人に見られるのかなと思考を加速する。性行為がこれからあるってことを隠そうとする。

 下着を広げてみる。

 スケスケだった。こんなん履いてないのと変わらないやんか!

 タンスの中に叩きつける。

 そして自分の下着を見た。

「……」

 無地の白。

 無難。お値段もお手頃。有名なブランドではあるが、高いところじゃない。

 勝るところがなかった。

 仕方ないので、彼女と一緒に買ったアダルトグッズを並べてみる。

 ローターや、陰茎のような棒、ローションと一般的に使いそうなものばかりだ。手錠とかを彼女は欲しがってたが、断った。

 最初からそんなアブノーマリティに染まりたくない。

 彼女に染まりあげられる可能性はなくはないが、まだ早い。

「……ふぅふぅ」

 時計を確認する。

 かれこれ30分は経っただろうか、いよいよな時間が近づいてきてる。

 バッと彼女が出てもおかしくはない。

 なら、私はどう待つべきか。

 ベッドの上で座り直す。正座で待機。アピールできるのは誠実性だけしかない。おまけに土下座するのもいいかもしれない。何に対して謝るのかは知らない。

 そうして、さらに30分後ーータオル一枚で彼女が出てきた。

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バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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