レイ=バーナム視点
僕はレイ=バーナム、公爵家の一人娘でかなり溺愛されて育てられた
でも貴族になるための教育は本当に厳しくて、辛い時期もあった
でも、婿養子として子供の頃から一緒だったユーゴが勉強は何とかなったし心の支えにもなってくれた
だから…僕は何とかやってこれたんだ、でもね?
彼は…皆に優しかった
…分かってるつもりだった、でも!
それでも…僕は耐えられなかったんだ、だって…
彼にとって僕と今あったばかりのその子に同じ対応をするのに嫉妬した
でも…時間が経つにつれ分かってきた
彼は皆に優しい、皆に平等だ…だからこそ許嫁の僕が有利なんだ
だって彼が誰も選ばなかったなら自動的に僕が選ばれるんだからね?
でもね…僕は勘違いしてたんだ
とっても大きな勘違い…彼は選べなかったんじゃなくて選ばなかったんだってこと
魔法学園で彼は一人の女の子…ナイン=ユーバリムを特別扱いした
彼は彼女と一緒に登下校したし彼女と一緒にお昼を
食べた
彼はずっと彼女と一緒に居た…
彼が僕が見たことのない表情をずっと見せていた
負けたと思った、二番目になったたと思った
でも、違った
僕は二番目ですらなかった
僕は…三番目だった
あの最低な男はもう一人…リーナという孤児にも粉を掛けていた
なんで僕じゃ無いんだ!
そんなに節操なしなのになんで僕には興味を示してくれないんだ!
負けた…完全に女として負けた
情けない…
彼はきっと誰も選ばないと…勝手にそう思って…
僕は何の努力もしてこなかった
そのせいで…負けた
ああ…情けない…なのに…気持ちいい…
手が止まらない…
なんで?なんで?なんで?なんで?
なんでだよっ!
嫌だぁ…取られたくない…
でも、そんな自分が情けなくて…
取られるのが悔しくて…
気持ちいい…!
ーーー
「な、何の用だい?ユーゴくん」
危ない…何とか彼の下着を隠せた…
「おーいレイ何でお前はそんなモテるんだ!」
「え?モテたいのかい?」
ナインやリーナが既に居るのに?
次は僕じゃなく別の誰かにするつもりかい?
「?モテたいに決まってるだろ」
「…ッ♡は、はぁ?本気で言ってるのかい?」
僕じゃなかった…?
あ♡また負けた…僕、次は四番目か…♡
「は?本当に決まってるだろ」
「ぐっ…君ぃ…ほんっとに…」
傷を的確に抉ってくる…!
「てかお前ぇ!いつの間にリーナちゃんとかナインちゃんと仲良くなったんだよ!」
「え?いや…それは、その…」
君のエッチな部分や酷い所で盛り上がってたなんて言えないよ!
「はぁ…お前が幼馴染みじゃ無ければもう少しはモテたのかな…?」
「え…?僕の幼馴染みは…嫌なのかい?」
え…?もしかして…♡
「うーんまぁ、その、嫌…だな。」
あはは…僕…四番目ですらなかった…♡
僕…嫌われてたんだ…♡
「あはは、そうだ、そうだよね、僕なんて君にとっては塵芥と同じなんだよね♡、君は酷いや♡」
「そもそもお前があんな事、しなければいいじゃないか!ハーレム狙ってんじゃねぇ!」
「はは、そんな事を言ってるんじゃないよ…」
そもそもハーレムは君が狙っている側だろう?
「じゃあ何だよ?」
「君が彼女達を好きになった事だよ。」
いや、好きにさせたことかな?
「はぁ~?俺なんにも悪くねぇじゃん!」
「は?本当に君は最低だね、浮気するしずっと気付いてくれない、そんなのどうでも良い位かっこいいなんて本当に最低だよ、このクズ♡大好きだぞ♡」
最低男!クズ!なんでそんなにかっこいいの♡
「は?何いってんだ?お前、おかしいぞ?」
「おかしい?女が男に懸想するのは普通の事だろうそれとも君は懸想すらさせてくれないのかい?♡」
「女…?お前は男だろ何いってんだ」
男…?男…♡男…♡♡♡!!!!
このクズぅ♡最低♡そんな…男だなんて♡
「僕は女だよ、昔からず〜っと♡一緒だったのに♡
気づいてくれないなんて♡酷い♡最低♡好き♡」
意味分からないって顔してる♡
ずっと一緒に居たのに本当に気づかなかったの?♡
本当に最低だね♡
「は?どういうこ…
ガバッ!
「許してくれ♡もう…我慢できないんだ♡」
君が好きすぎておかしくなりそうなんだ…♡
今度は私が一番になるから♡
転生して無双してるけど全くモテない… 龍百 @ryu_100
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