第27話 永遠の決意3

「そ、そうか。助けてくれた少年か。」

「うん。せっかくだから、なんかお返ししたいし。」

「そうだね。いいんじゃないかな。」

「僕的には一度、会っておきたいけどね。その…彼氏に」

「彼氏じゃないよ。でも、気にはなってるけど…。」

「そ、そうかぁ〜。」

「まあまあ、お父さん。私たちだって同じくらいの時から仲良くしてたでしょ。」

「ま、まあ?そうだね。永遠のことは心配してないけどね!」

「永遠は私に似て美人だもの。それにお父さんに似て明るい子、そして諦めない子。モテない訳ない。」

「あのねぇ…永子さん?もちろん永遠はかわいいけど、だからって他所様の何処ぞの馬の骨に」

「あなた?またそうやって。いつかはそう言う時が来るのよ。」

「わかってる。でも、まだ16なんだ。心配になる。」

「さっき、さらっと心配してないって言ってたのに…。反対なの?」

「心配しないなんて、そんな訳ないだろう?」

チラッ…。

「ふう…わかった。永遠、永遠の思うようにやりなさい。その代わり、なにかあればお父さんに相談しなさい。」

「うん。ありがとう。」

「そしたら、もう寝なさい。」

「うん。二人とも、おやすみなさい。」

「永遠、今日の夕飯、おいしかった。また作ってくれると嬉しいよ。」

「うん。頑張る。」

その後はきっと、お母さんとお父さんで色々話をしたんだと思う。

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