第26話 永遠の決意2
「よし、できた!」
「上手にできたわね。夕飯にたべましょう。」
「うん。そうだね。」
お母さんの教えで上手にできたと思う。後は味だ。
もうすぐお父さんと弟も帰って来るので感想を聞いてみたい。
「ただいま。」
そう考えているうちにお父さんが帰ってきた。永遠の父、結城雅也はIT企業の社長だったりする。家では全然そう見えないけど…。
「ただいまー。」
一緒に帰ってきたのは、結城蓮。永遠の弟で中学2年生、サッカーが好きで遅くまで部活をやっているのでお父さんが迎えに行っている。
「おかえり、2人とも手を洗って来てー。」
「はいはいー。」
「今日は永遠が夕飯作ったらからね」
お母さんが嬉しそうに言うのだけど、永遠はなんか嫌な予感しかしない。
「まじ?ねーちゃん急にどうしたんの?」
「永遠が作ったのか。楽しみだな。」
二人とも永遠が作ったことに驚いているようだ。
「そうよ。好きな子のために頑張るんですって」
「お母さん!!」
さらっと…。おかげでお父さんにも、蓮にも知られてしまった。
「待って!永遠!誰なんだい!お、お父さん初めて聞いたんだけど!?」
お父さんがおろおろして、大変なことになっている。どう説明しようか考えようとしていたところに更なる爆弾発言が…。
「パパ、ねーちゃんだっていい歳なんだから彼氏くらいいるって。」
「彼氏なの?!いつから?いつからなの!?」
永遠にはもう手をつけられない状態になってしまった。なにより彼氏違うし、いい歳ってまだ16だし、弟って嫌いだー!っと内心、キレていた。
「ちょっと!まだ違うから!」
「 まだ?まだってなに?!」
「あらあら〜パパ落ち着いて?」
そもそもの原因はお母さんなのに一番楽しそうにしていた。
「もー!!」
それから落ち着くまでしばらくかかり大変だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます