閑話 上瀬真也

俺の名前は上瀬真也と言って夏輝の親友だ。

小学校からの付き合いではあるが、最初から仲が良かったわけじゃない。

しかし、俺たちは小学4年生になったころのある事をきっかけに親友になった。


◇◇◇

俺は運動神経が良かったため、スポーツテストや体育ではいつも1番だった。(自慢じゃないぞ)

まぁ小学生は単純だからな、だいたい運動が出来るやつがモテるようになっていると言っても過言ではなかった。

そんな時、体育の授業でサッカーがあって、

女子は見学、男子は試合をする時があった。

(夏輝は見学だった)


真也「ヘイ!パス」


仲間のパスが通った


女の子たち『真也くーん!』


真也「いけっ!」


俺のシュートはキーパーを抜けてゴールに決まった


真也「よしっ!」


女の子たち『キャー!かっこいいー!』


周りの男子(チッ、調子に乗りやがって)


先生「真ん中からスタートするぞー」


女の子「ちょ、ちょっと待ってください!」


全員『?』


女の子「先生、少しだけ時間いいですか?」


先生「別にいいが?」


女の子「ありがとうございます」


女の子「あのっ、真也くん!」


真也「なに?」


なんだぁ、一体?


女の子「もしよかったらですけど、私と付き合ってくれませんか!」


真也「えっ!」


こ...告白···だよな


真也「えっとー、なんで?」


女の子「そ、それは真也くんが好きだからです」


真也「俺のどの辺が好きなの?」


女の子「顔とか運動出来るところとか...」


真也「それって、俺を好きになったって言うのかな?」


女の子「え?」


真也「運動出来るやつは他にもいるし、顔がいいなんて外側しか見てないだけだし、そういうのって有り得ないんじゃないかな」


女の子「ッ!ひ...ひどい...よ」


あーあー、泣いたよ、なんで勝手に好きになったとか言って断られたら泣くのかな?よく意味が分かんないな


女の子たち『ひどいよ!真也くん』


男の子たち『真也が女の子泣かせたー!最低だー!』


えっ!、なんで俺が責められてるの?俺何もおかしいことなんてしてないのに、なんでぇ...

俺は泣きそうになっていた。

その時


夏輝「み···みんなの方がひどいと思うよ!」


全員『ッ!』


真也「···え」


夏輝「だって、真也くんは告白されたから断っただけで何も悪いことはしてないのに、なんで責められてるの?」


女の子たち『そ...それは』


夏輝「それに、女の子の方もいつまでも泣いてたら真也くんが傷つくだけだよ」


女の子「ご...ごめ..ん...なさい」


夏輝「男の子たちだって真也くんが凄いからってイジメてたら1番かっこ悪いよ」


男の子たち『ご、ごめんなさい』


夏輝「謝る方が違うよね?」


全員『ごめんなさい』


真也「おれは...別に大丈夫だよ」


すげー夏輝くん、俺はどうしたらいいのか分からなくなってたのに解決出来るなんて、かっこいいー!




あー懐かしいな、あれから俺たちは遊んだりするようになって、仲良くなって、今じゃあ親友になって、ホントに夏輝には感謝しかないな。


「ありがとうな、夏輝」




_____________________

あとがき

1日1話更新に戻すのは至難の技すぎて難しくて、できねぇよ〜。

今回は真也と夏輝の過去話を書きました。

次は続きに戻ると思いますので、よろしくお願いします。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る