13.ひどい落ちがついたなあ
始まりの大地となったフラガナに
十人の男と十人の女は皆、
娘は、この上ない喜びを感じながらも、神と人の秩序が乱れることを恐れて、
娘の
「愛する神よ。あなたにあやまちを犯させた私の罪、あなたが与えてくれた私だけへの愛を、私は人として生まれるたびに、天の星に変えてこの世界に
「愛する娘よ。ならば私も、
こうしてエングロッザ王国が成立し、代々の王は
そして王族の血統の中に、ごくまれに天の星を持つ
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アーリーヤが、
「素敵な愛の物語ですわ……!」
「そうかな? いや、そうかも知れないけど……なんだか、
「ちなみに娘が
「ひどい落ちがついたなあ」
「命を
レナート、リヴィオ、グリゼルダが、それぞれの表情を見合わせた。
「とにかく……じゃあ、その
リヴィオが
「いえ。そのようなお話は、お父さまもお兄さまも、まったく……秘宝は五つと、古そうな
「ですが、これはこれで、とても満足しておりますの。やっと、現実が理想に追いつきましたわ!」
「のんきだなあ。そんな調子で
アーリーヤと同じ程度には、のんきな調子で、リヴィオが苦笑した。レナートとグリゼルダは、笑わなかった。
「グリゼルダ……ぼくは、
「そうですね。アーリーヤ王女が
「ん? どういうこと?」
「リヴィオ。
グリゼルダの
「それそのものでは使えないはずの
「お、俺は別に、なにも……」
「時間というのは、物質の運動や変化、
グリゼルダの静かな声に、リヴィオが絶句した。アーリーヤは、わかっていない笑顔で、また小首をかしげた。
レナートが、
「
「まあ、儀式なり特別な手順なりで、できるだけ若いうちに殺すのでしょうね」
グリゼルダが
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