第三回:なん『お見合い相手が『ウマ』令嬢だったんですが、競馬界のトップにのし上がります』
▼ 作者に聞け 『作者に聞け!―― Web作家さんたちへの仮想インタビュー集』、第三回目となる今日のゲストは、なんさんです!
なんさん、今日はどうぞよろしくお願いいたします!
● なん 宜しくお願いします。
▼ 作 今日取り上げるのは、『お見合い相手が『ウマ』令嬢だったんですが、競馬界のトップにのし上がります』という作品です(以下、『ウマ令嬢』)。
https://kakuyomu.jp/works/16816927860701478967
どちらのサイトでも二〇二二年二月十二日に連載開始。ジャンルはラブコメです(「小説家になろう」では「異世界〔恋愛〕」)。現在の最新話は十七話で、次のような章立てになっています(約二万五千字)。
御見合い
新人王争奪戦
新人王争覇戦 後の話
物語は、主人公ファー・ディナンドと、ヒロインのサラ・ブレッドの一風変わった恋愛と、二人が挑戦することになる競馬のレースを中心に展開します。まずは、この二人について整理しておきましょう。
○ ファー・ディナンド
日本人としての前世をもつ転生者。物語の世界では、ディナンド家の長男に生まれ、幼いころから競馬好き。ディナンド家は貴族の名家で、下水・農業・建設にかかわる公共事業を展開しており、王家からの信頼も厚い。
○ サラ・ブレッド
貴族ブレッド家の娘。金色の瞳にブロンドの髪をもつ麗しい「美女」の顔立ちだが、胴体はどうみても「ウマ」(「ウマ令嬢」)。ただし、物語の世界では、誰もその容姿を不思議に思わないらしい。
ここまでのところ、シンプルですが、ものすごくインパクトのある設定ですよね(笑)。
ブレッド家は、競馬事業で勢力を伸長しています。ディナンド家長男のファーは、ブレッド家との「政略結婚」という形で、サラの婚約者となる。
そして、彼女の想定外の容姿に最初は戸惑いつつも、その純情さやひたむきさに接して、ファーは少しずつ心の距離を縮めていく。
しかし、そんな二人(?)に早くも最初の試練が訪れます。二人は、競馬レースに騎手と出走馬として出場し、両家の威信をかけて強豪勢と戦わなければならないのだった――。
なんさん、だいたいこんな感じのまとめで、よろしいでしょうか?
● な ですです。
▼ 作 ありがとうございます。この『ウマ令嬢』ですが、最初の着想は、どこから来たんでしょうか?
● な 着想は最初は無かったです。
▼ 作 そうなんですか?
● な 言い方を悪く言えばノリから生まれた空想とも言えますけど。そこから競馬を通じて人の心の動きを描いてみたいなって言う形にはなりました。
▼ 作 なんさんご自身、競馬はお好きなんですか?
● な 実を言いますと、素人です。
▼ 作 そうでしたか! でも、いろいろ細かい描写があって、そんな風には見えないですね。
● な 『ウマ令嬢』書きながら馬の勉強して行きました。
▼ 作 なるほど。作品を書きながら調べるのでも、あれだけしっかり書けるんですね。
参考にした作品などは、ありますか?
● な 参考と言うと、ギャグ部分は『銀魂』の影響は本当に強いと思います。
▼ 作 『銀魂』ですか。
● な 滅茶苦茶な日常って言う部分はかなり影響強いですね。
▼ 作 競馬実況がめっちゃ競馬実況で驚きました! あれはやっぱり競馬チャンネルとかで調べたんですか?
● な 競馬チャンネルでしたり、競馬ゲームとかを聴き比べたりはしました。
▼ 作 なるほど!
● な そこで簡潔に伝わりやすい言い方等は独自ですかね。
▼ 作 個人的に、なんさんに聞いてみたいなって思ってたのが、他作品でもそうなんですけど、なんさんの描いているキャラ特有の男気? ハードボイルド? 男くささ? ふざけながらも熱い部分もあります! みたいな雰囲気がええなと思っていて、そういう部分について自分ではどんな認識でいるのかと。
● な 不器用ながら、必死に生きてる部分はかなり求めてたりはします。そう言う男キャラがどうしても好きなので、とくにダメ人間キャラとか。
▼ 作 ギャグ調ではありながらもヒロインや主人公は苦難の道を歩んでいる様に見受けられますが、なんさん的にはどの部分が一番二人とも頑張ってるなぁと思いますか?
● な そうですね、一番は試合当日ですかね。どちらかが頑張ってるかというと、どちらも出来る限り全力って感じなんですかね。主人公の性格は良くないので、苦労面ではヒロインだと思います、はい。
▼ 作 なるほど、確かにあの展開は迫力もあり手に汗握るものでした。が、その視点は作者ならではなのかも知れませんね。
主人公の心の声の描写が好きなのですが、それも『銀魂』から影響を受けたのでしょうか? それとも、他の作品やなんさん自身から影響を受けているのでしょうか?
● な 心の声はとくに影響受けてはいないんですけど、最初は悪役令嬢と言う部分だったんですけど。その時は悪役令嬢って言うのがわからず、精神的なやり取りって言うのが多いのかなって言う偏見から、主人公はそう言う内面的なお喋りになったままですかね。悪役令嬢らしい部分ないのでもうただの令嬢です。
▼ 作 最初の構想段階で悪役令嬢の部分があったというのは、ちょっと意外ですね。
● な はい、結局悪役令嬢が何なのか理解出来ず方向性すぐに変えました。
▼ 作 まあ、その辺はベースにしたものを使いながら、いろいろと使えるところをうまく活かしたということですね。
● な ですです。
▼ 作 今、最新で十七話ですが、全体の構想はどのくらいになるのでしょう?
● な 話数で言うんでしたら五十話なのかな。
▼ 作 けっこう具体的に見えてるんですね。
● な 構想としては最後のクラシックレース優勝が最終目標です。
▼ 作 なるほど。これからまだまだいろいろな見せ場があると期待しています。頑張ってください!
● な はい、自身に鞭打ちながらも頑張ろうと思います。
▼ 作 さて、最後に作品を読まれる読者に対して、なにか伝えたいことがあれば、一言お願いできますか?
● な 主人公やヒロインの癖を楽しんでいただければ幸いです
▼ 作 そこは十二分に描かれていますよね! これから、一層盛り上がってきそうですし、続きを楽しみにしています!
● な ありがとうございます。
▼ 作 今後の展開が気になるなんさんの作品ですが、読者のみなさんも楽しみにしていただければと思います。
では、なんさん、今日はおつきあいいただき、どうもありがとうございました!
● な はい、こちらこそありがとうございます。
インタビュー 二〇二二年二月二十五日、「小説家のつどい」内のチャットで実施
ゲスト なん
司会進行 maru
質問者 冬乃こたつ、ビーさん、田崎 伊流、田舎の鳩、ムツキ、みやつば
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