第二回:ムツキ『死亡回避困難で悪役令嬢は鬱ってる。』(3)


―――― 更新頻度と執筆のスピード ――――


▼ 作者に聞け  それにしても、基本毎日アップしてるんでしょ?


● ムツキ  うんうん。


▼ 作  毎話けっこうな字数だよね?


● ム  二五〇〇~五〇〇〇って感じかな


▼ 作  一日何時間くらい書いてる?


● ム  書いてる時間は、二時間の時もあれば四時間の時も。


▼ 作  それであの量?


● ム  うんうん。あ、でも推敲前の状態だよ?


▼ 作  それにしてもすごい。ちなみに、ムツキさん、カクヨムでは今のところ、この作品だけですが、「小説家になろう」では、もう一作、『国土保全機関葬祭部門は掃除が得意』も公開してるね。


● ム  うんうん!


▼ 作  現在、この二作品を同時並行で執筆してるの?


● ム  いや、『国土』はもともと電撃とかスニーカーに出すように書いてたやつだから、もう書き終わってるのです。今は『悪鬱』と、もう一本暇な時にちょろちょろ書いてるやつくらい。



―――― これまでの創作経験 ――――


▼ 作  ツイッターに、二次審査まで通過したことあるって書いてたね。


● ム  そうだね。


▼ 作  この作品で、長編は何本目?


● ム  もともと新人賞ばっかり出してたから、十本以上かな。


▼ 作  そんなにたくさん!


● ム  落ちまくってきたね。手直しして、別のとこにだしたりもしたけど。あの子たちも全部カクヨムとかに出していきたい。続き書きたいです。


▼ 作  長編を十本も書いた経験があるってことは、はじめての執筆は何年も前?


● ム  初めての執筆は中学くらいで、賞への初投稿は高校一年だったよ。落ちまくって、現在社会人ですけどもぉぉお(笑)。


▼ 作  その間に、作風が変わってきたりとか?


● ム  作風はどうかな~。一人称と三人称の時の差はあるかも?


▼ 作  なるほど。振れ幅が大きそうだなあ。色々書き方とか試して書いてみて、経験して良かった、みたいなことはある?


● ム  私、日本文学専攻してたのもあったりで、文体がもともとかたくてね。ぶっこわすのに、アメリカに留学したね(笑)。


▼ 作  衝撃の新事実!


● ム  で、ぶっこわれたね! ほぼ遊んで帰ってきたね?!


▼ 作  壊れたって、どういう? 言語の壁を壊した?


● ム  う~~ん、「だろう」って三人称使ってよかったっけ、とか人称が分からなくなって、一々考えるようになっちゃったね(笑)。そのころ、焦ったよ~! こういうぶっこわれ、求めてなかった~って(笑)。


▼ 作  言語レベルで崩壊かあ。よく戻ってらっしゃいました(笑)。


● ム  へい(笑)。



―――― キャラクターのモデル ――――


▼ 作  個性的なキャラ多いけど、モデルになったキャラとか人はいる?


● ム  モデルはどだろ。う~~ん、カエルには理想を詰め込んだね?! 王子の理想を!


▼ 作  ちなみに、どういう経緯でカエルが選ばれた?


● ム  お、いい質問(笑)。私は、三すくみを入れたくてね。ヘビ、カエル、ムカデで考えていたのだ。日本ではヘビ、カエル、ナメクジだが、西洋の話だしな~って。


▼ 作  そういうモチーフが入るのいいな。


● ム  モンスターの方じゃなくて、人間側には是非この三すくみをって思って。ところが、ムカデ、キモすぎてさ。私、虫嫌いだし(笑)。


▼ 作  画像検索とかしたの?


● ム  した! 可愛いムカデで検索した(笑)。無理だった!


▼ 作  ムカデに可愛いとかあるの?


● ム  期待したんや。もしかしたら世界には可愛いのがおるかもしれんと(笑)。サソリ、ワンチャン、サソリって思ってさ。でも、サソリもキモかった(笑)


 そゆわけで、カエルとムカデとヘビは、重要キャラなのだった。結局、王子にはカエルが選ばれましたとさ(笑)。


▼ 作  ルーファの由来は、ルシファーですか?


● ム  おお、似てる。え、今気づいた。マジか!


▼ 作  登場人物(悪魔や天使もいるけど)の名前、どうやって考えてるの?


● ム  大体その世界観にあった国のを使ってるね。自分で勝手につくることもあれば、国の位置的にこの国でいこうと、合わせて全員用意することもあるな。


 今回も、シャーロットの国はイギリス系で固めてます。ライラ(主人公の同級生)の実家は中東系なので、中東系の名前が集まったサイトから、意味も含めて検索して用意してる感じ。


▼ 作  芸が細かいね。


● ム  ちなみに、天使と悪魔に関しては、古代ギリシア系がいいなって思って、そっち系をあさってモジったり。


▼ 作  なるほど。そろそろ時間になりました。今は『悪鬱』執筆に全力投球っていう感じだけど、読者に、なにか一言!


● ム  悪役令嬢の皮を被った、サバイバル・バトルショーです(笑)。是非、読んでみて~~! たぶん、楽しんでは貰えると思うんだ!


▼ 作  それは間違いないと思う! 笑いあり、サスペンスあり、予想を裏切りまくる展開ありの作品だけど、カッコいい台詞も満載の作品です!


 では、ムツキさん、今日は長時間どうもありがとう!


● ム  こちらこそ! ありがとです♪



インタビュー  二〇二二年二月十八日、「小説家のつどい」内のチャットで実施

ゲスト  ムツキ

司会進行  maru

質問者  田舎の鳩、みやつば、縁川かいと、浅野原、田崎 伊流、冬乃こたつ

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