第二回:ムツキ『死亡回避困難で悪役令嬢は鬱ってる。』(2)


―――― 映画やドラマからの影響 ――――


▼ 作者に聞け  着想の話に関連して聞いておきたいんだけど、ムツキさん、けっこう映画いっぱい観てるでしょ? 映画に影響というか、インスピレーションを受けてる部分、多いのかな?


● ムツキ  う~~ん、確かにインスピあるかも? 私は映画がかなり好きで、特にグロゴアスプラッタZ級まで大好きなんだ(笑)。


▼ 作  そ、それはなんとなく予想してた。


● ム  だから殺し合い系は好きかも!


▼ 作  妙に納得しました。


● ム  (笑)


▼ 作  あとは、予想を裏切る、素早いというか、素早すぎる展開が怒濤のように押し寄せる感じ、ちょっとタランティーノの映画を思い浮かべたりもしたかな。


● ム  その辺はそうだね。特に海外ドラマの影響も強いかも? 次の話に引く感じ。


▼ 作  やっぱりそういう影響はあるんだね。


● ム  多分、あると思う! やっぱ次の話が気になって終わってほしい感じあるし。


▼ 作  それは毎回、してやられたって思います(笑)。


● ム  嬉しい言葉っす(笑)。



―――― 好きな作中キャラクター ――――


▼ 作  「小説家のつどい」のメンバーからも、ムツキさんにいろいろ質問をぶつけてみてほしいんですが、どなたかどうですか?


▼ 作  すばり、どのキャラクターが一番好きですか?


● ム  やっぱヘビのルーファっすね!


▼ 作  シャーロット(主人公)ではなく?


● ム  シャーロットも可愛いけど、やっぱルーファかな。でも、カエル王子がコメントで人気っぽい(笑)。


▼ 作  カエル王子は実務能力抜群で、性格もいい。でも、カエルになったのは本人の希望なんだよね。


● ム  そうなのよ! もったいないぜ(笑)。


▼ 作  王子がカエルになると、いつかは魔法が解けたりとか?


● ム  おとぎ話系だとよくあるやつよね! キスで解けるとか、私はディズニーも大好きなのだった。だが、もちろん、裏切りますとも!


▼ 作  聞くんじゃなかった(笑)。


● ム  大丈夫! もっと秘密があるので(笑)。


▼ 作  ルーファが一番好きって言ったけど、よくあるパターンといえば、悪魔に魂を売るみたいな話も出てきてたね。メフィストフェレスのように望みを叶えるかわりに、最後に魂は奪っていくとか。


● ム  うんうん。でも実は、ルーファにもかなりの秘密があるので。


▼ 作  彼がどんな悪魔ぶりを発揮するのかも楽しみです。



―――― キャラクターのビジュアル ――――


▼ 作  キャラのビジュアルというか、全身のイメージってしてますか?


● ム  してるね! 私、絵下手なんだけど、よくこんな感じとか描いたり、最近はアプリとか教えてもらったから、そゆのも使ってるかな。


▼ 作  自分で描けるのすごいな。


● ム  いやいや、めっちゃイメージ作りのためにコソッとかいてるかんじ。あ、でもヘビやカエルは、本物の画像検索とかしたかな(笑)。


▼ 作  イメージがあると、書きやすい?


● ム  なんか、別の存在として独自で動いてくれやすい感じ!


▼ 作  書き始めのときに、ある程度イメージしておく?


● ム  大体は、書き始めのプロット段階で用意したりするんだけど、今回のはノリからスタートしたから後で用意した感じだね(笑)。



―――― 今後の構想 ――――


▼ 作  その「ノリからスタート」のことで。今、第四章まで来てるけど、後の構想はどのくらい固まってるんだろう?


● ム  構想は最後まで決まってるね。どんどん追加でプラスされていく情報もあるけど、最終段階への道は決まってる感じ。


▼ 作  けっこう細かいところまで作りこんでるよね?


● ム  『悪鬱』に関しては、ちょっと他よりは薄かったりする。でも、かなり周辺は決めたね!


▼ 作  あれでも薄めか。


● ム  毎日更新だし。後から決まる部分もいくつかあったよ。


▼ 作  毎回、こんなこと、どうやって思いつくんだろうって思ってる。


● ム  それは嬉しい言葉だわ。


▼ 作  ちなみに、『悪鬱』は、今全体の何割くらいまで来てるの?


● ム  一応一冊分ってことで、五章で一部終了。二部へって感じで考えてる。



―――― 執筆時のテンション・悪夢率・ゲーム ――――


▼ 作  主人公(シャーロット)のテンションの高さ、メッチャ好きなんですが、どんなテンションで書いてますか?


● ム  いや、もうシャーロット降臨状態だね! あのまんまのテンションっす(笑)。


▼ 作  シャーロットは、何度も人生を繰り返している訳ですよね。その全てを考えるのは難しいと思うけど、実際どの程度まで考えてるの?


● ム  これ、実は私の「悪夢率の高さ」に由来するかもしれない話で。いや、もうマジ、夢でめっちゃ死にまくる(笑)。


▼ 作  だ、だいじょうぶ、ムツキさん?


● ム  いや、逆にさ、嬉しいのよ。SF、ホラー、ファンタジー、色んな夢を見ては死にまくる(笑)。しかし、目覚めの瞬間に、「これ、小説に使えるんじゃね?」って思うようになってさ。起きる前にリプレイして、メモるようにしてんだわ(笑)。


▼ 作  ああ、死んでもただでは起きない的な?


● ム  刺殺され、燃やされ、その時の痛み苦しみ全て、シャーロットに使えてるね! なので、かなりたくさんの死は保存用意してあった!


▼ 作  すさまじい創作秘話が……。


● ム  ふははは。


▼ 作  そういえば、スプラッタ系の映画をよく見るって言ってたね。ある説によれば、夢というのは自分が見聞きした情報の整理のために用いられていて、特に、アニメやゲームなどの映像作品の記憶は残りやすく、夢はその影響を受けやすいらしいです。


● ム  食人系大好きだから!(笑)


▼ 作  ゲームとかの経験も活きてるの?


● ム  あ~~、一時ゲーム内に棲んで廃人やってたから……かもしれん。「え、ここには森も海もあるのに、なんでリアルに森に行く必要が?」ってレベルでした(笑)。「花見? ここで出来るよ?!」って(笑)。みなさん、廃人にはならないでね!


▼ 作  そこまでのレベルだったか(笑)。


● ム  はい。アル中のアルコール断ちのように、ゲーム断ちしてます(笑)。


▼ 作  そのエネルギーを創作に向けてる?


● ム  いや、もともと創作はしてたから、元に戻っただけのような?



(3)に続く

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